【百名山4座】雲ノ平&黒部源流域5泊6日・3〜4日目 高天原と水晶岳 2022.08.07-08

登山日記

こんにちは、あっくんです。

この記事では、5泊6日で行った雲ノ平&黒部源流域の3〜4日目をリポートします。
ノ平から高天原、水晶岳への北アルプスの秘境エリアの旅です。そしてこの旅初めての山小屋泊です。小屋のごはんが楽しみです!

この記事は、北アルプスの高天原に行ってみたい人秘境の温泉(高天原温泉)に興味がある人水晶岳に登りたい人などに参考になる内容になっています。ぜひ最後までご覧ください!

3〜4日目 登山リポート

この日は計画した中で一番移動距離が短く約10キロです。雲ノ平から高天原山荘に着いたら、温泉に浸かってまったりする計画。4日目は高天原山荘から岩苔乗越、黒部川源流地に立ち寄り水晶岳へ。水晶小屋泊です。

雲ノ平テント場〜祖母岳

登山3日目。
雲ノ平で迎える朝です。

朝焼けの雲ノ平テント場

少しゆっくりめにスタートすればいいと思ってましたが、午前6時前にはテント場を出発しました。
雲ノ平山荘に着いて、ザックをデポし祖母岳を散策します。

朝の黒部五郎岳(雲ノ平テント場)

晴れた朝なので眺望が素晴らしいです。

朝6時 日差しが眩しいくらい!
朝露とチングルマ

祖母岳はアルプス庭園。黒部五郎岳、笠ヶ岳、三俣蓮華岳、槍ヶ岳、薬師など360度の大パノラマです。(朝は逆光で水晶岳、鷲羽岳は撮れませんでした)

槍ヶ岳と三俣蓮華岳
笠ヶ岳と黒部五郎岳

黒部のど真ん中でしか見ることのできない絶景満喫でした!

雲ノ平山荘〜高天原

山荘に戻り、高天原を目指します。
高天原峠への道中は奥スイス庭園を通ることになります。どの庭園もキレイです。

薬師岳を左に見ながら進む
振り返ると雲ノ平 どこから見てもいい景色ですね

ただ足元は緩くてゲイター必須でした。

森の道を過ぎると「詩ノ原」
なが〜いハシゴを降ります

アップダウンがそれなりにあり、地味に体力使いますね。

大東新道と合流する高天原峠

高天原峠を過ぎると、沢にかかる丸太橋を渡ります。

岩苔小谷 この日は荒々しかったです
ここが岩苔コースの分岐点

岩苔コースの分岐点を過ぎると高天原山荘はもうすぐです。

急に視界が開けると高天原湿原です
高天原山荘、着きました!
味がある看板

高天原山荘〜高天原温泉〜竜晶池

早速、宿泊の受付をします。

一番乗りだったので2階の角の場所になりました。常連さんがよく使ういい所という話の通り、窓際でテラスへの扉の近く、しかも小物が置けるスペースもあっていうことなしです!

大部屋のカド いい場所でした
2階テラス 赤牛岳が見えます! 

小屋番さんに明日行く水晶岳へ行くのに考えてた温泉沢ルートを聞きました。ザレ場で急登、渡渉が5〜6回あり通れますよとのことでした。でも小屋に来る前に温泉沢を通った人に聞いたら、あんまりお勧めしないと言ってましたので、予定通り岩苔コースで水晶岳に行くことに決めました。

小屋番さんから「早く着いたから竜晶池に行ってみてください!温泉に行く人は多いけどその奥がおすすめですよー」と言われ、こりゃ行くしかないと、一息ついてから準備して向かいます。

ここが高天原温泉 男湯、女湯、野湯(混浴)と分かれています

からまつの湯こと高天原温泉をまず通り過ぎます。約15分歩いて、夢ノ平とも言われる竜晶池がある湿原を目指します。

夢ノ平、着きました

ここが夢ノ平です。神秘的な所ですね。

竜晶池 緑が美しい

ほんとに竜が登って出てきそう。カッパも出てきそうですが。。

わたすげが咲いてました
池のまわりは半周ぐらいまで行くことができます

高天原山荘に来てもここまで来る人は少ないし、時間がなかったらスルーされるところに来られて、改めて来れて良かったと思います。
満足感いっぱいで温泉まで戻ります。
野湯はグループがいたので、男湯でゆったり浸かります。

「日本最奥」間違いない
「ゆ」看板の手作り感がいいですね
まだ誰もいないので撮影させてもらいました
脱衣所もあります 外から見えやすいので注意しましょう!

掛け流しでにごりゆ、適温。ほのかな硫黄の香り。最高でした。

野湯 ※混浴です

ちなみに温泉〜山荘間は登山道なのでサンダルで行くのはやめましょう。危ないです。

小屋に戻り、自炊スペースで昼ごはんです。

昼ごはん サラスパを使ったバジルパスタ

食事後はテラスでテントを干したり、小屋にある本棚から黒部の本をあさりました。

夕方5時にごはん。

高天原山荘の夜ごはん 野菜摂れるのは嬉しいですね

山小屋のあったかいごはんは嬉しい。野菜不足が少しは解消されました。

食堂にもランプ
夕方 水晶岳のモルゲンロート

高天原山荘〜岩苔乗越〜水晶小屋

高天原山荘のあさ。5時に朝ごはんをいただきました。

バランスのいい食事って最高!

5時半には小屋をあとにします。お世話になりました!
天気は晴れ。薬師岳方面の眺めがいいです。

薬師岳 西から見ると荒々しい

岩苔乗越目指して樹林帯をいきます。立ち寄った水晶池からは水晶岳も見えました。

水晶池と水晶岳

森林限界を越えるとお花畑が待ってました。

色とりどりのお花畑です

特にクルマユリがたくさん。写真撮りながらなのでなかなか進めない、楽しい道でした。

ここ絶景です
岩苔乗越まであと少し!
岩苔乗越まで着きました!

岩苔乗越に着いたらザックをデポして水補給に行きます。昨日小屋で居合わせた人からの情報で「水晶小屋は水が有料なので満タンにして行ったほうがいいよ」ということなので満タンチャージしました。重いですが黒部源流最初の一滴です。ありがたい。

水場まで少し降ります
黒部川源流地 水満タン
気持ちのいい稜線
雲ノ平 台地なのがよくわかります
真ん中にシンボル・雲ノ平山荘 
水晶小屋 到着です

水晶小屋に着いて受付。
いつも通り早く着いたので2階の角になりました!一階に降りるハシゴが近くにあるのがgood!

本日の寝床
このはしご、すぐに1階に降りれて便利でした!

水晶岳〜ワリモ岳〜水晶小屋

一息ついて水晶岳に向かいます。水晶小屋は標高2900m、水晶岳は2986m。
稜線歩き約30分で行けます。

う〜ん ガスです
はしごもあります

水晶岳は南峰と北峰があり、三角点は北峰にあります。
日本百名山・水晶岳(黒岳)、登頂しました!

水晶岳 こちらは南峰
こちらは北峰 三角点あり

小屋に戻って昼ごはん。自炊スペースは小屋の人に聞いて教えてもらいました。

昼ごはんは米粉麺のフォーでした 軽くて美味しかった。でも腹持ちが良くなかった。。

腹ごしらえをしたら、時間があるのでワリモ岳へ行きます。

黒部源流方面

黒部源流方面を眺めながらワリモ岳に到着

ワリモ岳 標柱はナナメってます

天気良ければ鷲羽岳行こうと思ってましたが、ガス強めだったので明日にします。
水晶小屋に戻ってごはんまでの時間は、小屋にある本を読み漁ります。
この時間意外と楽しいのです。
小屋やオーナーの趣向が出るし、地域性のある本や写真集などがあります。水晶小屋は黒部に関する本や写真集が多めでした。

夕方裏銀座方面の眺めが良くなりました。

夕方 野口五郎岳、真砂岳方面

なかなかガスってますねーというと
小屋の人は「これでも天気いい方ですよ!」
確かに。ここは標高2800m。ガスったり雨降ったりが日常ですね。

夕ごはん前にビールと酎ハイで乾杯。
ごはんは水晶小屋名物・カレーライスです。おかわり自由が嬉しい!満足しました。

おかわりして2皿分いただきました!

5日目につづきます。

3〜4日目のデータ

3日目

 雲ノ平テント場 ー(0:22)ー 雲ノ平山荘 ー(0:13)ー 祖母岳 ー(0:10)ー 雲ノ平山荘 ー(1:25)ー 高天原峠 ー(0:42)ー 高天原山荘 ー(0:23)ー 竜晶池 ー(0:20)ー 高天原温泉 ー(0:13)ー 高天原山荘
  合計時間  6時間32分
  距  離  9.9km
  累積標高  のぼり391m/くだり823m

3日目でお世話になったのが高天原山荘です。太郎平小屋と同じロッジ太郎グループの「自然に佇むランプの宿」
温泉だけの利用も可能で、小屋前のボックスに料金を入れればOKです。(1人300円 ※2022年当時)

施設収容人数:50名(完全予約制)

【宿泊料金】
素泊まり8,000円
1泊2食13,000円
1泊夕食弁当13,300円
1泊夕食12,000円
1泊朝食10,000円

※予約はWEB予約、もしくはお電話(076-482-1418)で。


4日目

 高天原山荘 ー(0:44)ー 水晶池 ー(1:38)ー 岩苔乗越 ー(0:50)ー 水晶小屋 ー(0:35)ー 水晶岳 ー(0:25)ー 水晶小屋 【昼休憩】
 水晶小屋 ー(0:31)ー ワリモ岳 ー(0:35)ー 水晶小屋
  合計時間  8時間34分
  距  離  10.8km
  累積標高  のぼり1231m/くだり459m

4日目の宿泊地は水晶小屋でした。
2007年に建て替えられ、標高2800mの地に吹く強い風に耐えうる小屋を目指して伝統工法で作られた新しい小屋です。

定員:38名(完全予約制)

【宿泊料金】通常準繁忙繁忙日
1泊2食付14,000円15,000円16,000円
素泊まり9,000円10,000円11,000円

※各種割引あり。
※予約、ならびに繁忙日のカレンダーは水晶小屋ホームページをご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました