【日本百名山】甲武信ヶ岳1泊2日テント泊_シャクナゲルート(笠取山ー雁坂嶺ー破風山ー甲武信ヶ岳)

1泊2日甲武信ヶ岳_シャクナゲルート 登山日記
1泊2日甲武信ヶ岳_シャクナゲルート

こんにちは、あっくんです!

この記事では日本百名山の甲武信ヶ岳をメインに、山梨百名山・笠取山、雁坂嶺、破風山を一気に踏破するルートをご紹介します。

「ゆるハイカー」の私はちょっと頑張り笑 1泊2日で歩きました。

6月のこの山域は、シャクナゲが至る所で咲いています。

さらに天気が良ければ富士山を横目に歩くことができ、充実度MAXの登山になります。

この記事を見ていただき、今後の山行に役立てていただけるとうれしいです!

登山ルート

甲武信ヶ岳に行くルートは大きく分けて山梨側(西沢渓谷)と長野側(毛木平)の二通りあります。

甲武信ヶ岳のルート比較
登山口毛木平(長野県川上村)西沢渓谷駐車場(山梨県山梨市)
標高1466m1150m
ルート千曲川源流遊歩道徳ちゃん新道
距離7.1km7.3km
コースタイム約4時間05分約5時間20分
標高差1014m1376m

長野側からの方が移動距離と時間が短いので楽に感じます。

しかし今回私はアクセスの良い山梨側から登ることにしました。

拠点となるのは西沢渓谷近くの道の駅みとみ
マイカーの場合は無料駐車場がありますし、公共交通機関利用の場合はバス停があるので容易にアクセスできます。

ルート

【DAY1】
道の駅みとみ ー 新木平 ー 雁峠 ー 笠取山 ー 古礼山 ー 水晶山 ー 雁坂小屋(テント泊)
 標準コースタイム 7:16 14.8km 

【DAY2】
雁坂小屋 ー 雁坂嶺 ー 破風山 ー 甲武信小屋 ー 甲武信ヶ岳 ー 木賊山 ー 西沢渓谷 ー 
道の駅みとみ 標準コースタイム 8:49 14.3km


  • 行動時間 16:05
  • 総距離 29.2km
  • 累積標高 のぼり2716m/くだり2716m

ポイントは、初日に道の駅みとみ〜雁峠〜笠取山へ行くこと。

初日の宿泊地である雁坂小屋に直接行くこともできますが、その場合の移動時間は約4時間半。

少し物足りないので山梨百名山の笠取山を登ってから雁坂小屋に向かうルートを選択しました。

その場合、3時間プラスの7時間半。

テント場に早く着き過ぎて「何もやることない」状態を防ぎます!(何もしなくていい贅沢もありますが。。笑)

逆ルートの場合

初日を甲武信小屋泊にした場合
お昼に小屋に着いてから甲武信ヶ岳、三宝山(埼玉県最高峰)を踏破し、
2日目に雁坂峠から道の駅みとみに下山すると、時間的にバランスが良い山行ができます。

【DAY1】道の駅みとみ ー  木賊山 ー 甲武信小屋 ー 甲武信ヶ岳 ー 三宝山 ー 甲武信小屋(テント泊)標準CT 7:38 10.0km

【DAY2】甲武信小屋 ー 破風山 ー 雁坂嶺 ー 雁坂峠 ー 道の駅みとみ 標準CT 7:24 12.8km


  • 行動時間 15:02
  • 総距離 22.8km
  • 累積標高 のぼり2331m/くだり2331m

登山日記

DAY1(雁峠〜雁坂小屋)

道の駅みとみは、約80台停められる広大な駐車場があります。

登山者は第2駐車場を利用するのがベターです。(第一駐車場は道の駅利用者)

道の駅みとみ この駐車場は第一駐車場。北側の登山者用駐車場を利用します
道の駅みとみ この駐車場は第一駐車場。北側の登山者用駐車場を利用します

雁峠への登山口である新地平へは約30分、国道140号線を歩きます。

国道140号線を南に歩きます 梅雨前の青空!
国道140号線を南に歩きます。車がビュンビュン通ります。

鶏冠荘から林道に入り、林道終点のゲートから沢沿いに緩やかに登っていきます。

クリンソウ 群生地があります
クリンソウ 群生地があります

雁峠まで渡渉が約5回あります。

渡渉の目印 スベる石、多いです⚠️
渡渉の目印 スベる石、多いです⚠️
渡渉は大きいところが5箇所。少しのドボンは覚悟した方が◎
渡渉は約5箇所。少しのドボンは覚悟した方が◎

水位は足首上ぐらいで、石が苔で滑りやすいので注意して渡ってください。ストックがあると◎です。

ちなみに私は3回ドボンしました笑

5回中3回ドボン。でもすぐ乾きます!
5回中3回ドボン。でもすぐ乾きます!

笹原が見えてくると雁峠です。

空が近くなって、笹原になったら雁峠近し
空が近くなって、笹原が見えたら雁峠が近い証拠
シンボリックな木 雁峠の目印?
シンボリックな木 雁峠の目印となっている(ウソです笑)

ベンチがあり休憩にはうってつけ。

東には笠取山、西を見ると国師ヶ岳越しに南アルプスが望めます。

東に笠取山
東に笠取山
西に南アルプス
西に南アルプス

笠取山に向かう途中、小さな分水嶺があります。

富士川、荒川、多摩川の3河川に別れる分岐点です。

約20分、富士山を背に急坂を登ると笠取山です。

笠取山。登るのに躊躇する急坂。。
登るのに躊躇する急坂💦

岩場の山頂からは、富士山はもちろん大菩薩嶺が望めます。

山梨百名山・笠取山(標高・1953m)
山梨百名山・笠取山(標高・1953m) ナナメってるのはご愛嬌
大菩薩嶺と富士山
大菩薩嶺と富士山

雁坂小屋を目指し北東に進むと、燕山(つばくらやま)〜古礼山(これいさん)〜水晶山(すいしょうやま)とアップダウンを繰り返しながら登ります。雁峠からすぐの急登ではツツジが満開でした。

雁峠〜燕山間の登山道 満開状態のツツジ
雁峠〜燕山間の登山道 満開状態のツツジ
雁峠〜燕山間の登山道 シャクナゲ
シャクナゲも元気だ!

水晶山を過ぎると巻道を行き雁坂小屋に到着。

雁坂小屋 ワンコがいる!
雁坂小屋 ワンコがいる〜

テント場の受付を済ませ、テント設営。土曜日だけあって14時時点でテント場は約6〜7割埋まっていました。

テント設営!
テント設営完了!

思いのほかバテ気味だったので、夕方仮眠。夕食後、20時には爆睡していました笑

DAY2(雁坂小屋〜雁坂嶺〜破風山〜甲武信ヶ岳〜木賊山〜西沢渓谷)

3時に目が覚めました!

というか隣のテントの方のアラームで起こされました笑

二度寝せずに朝の支度。日の出時刻は4時15分で、4時ごろにはあたりは明るくなり始めました。

あたりは曇り空なのでご来光は拝めず。4時半に出発です!

まず雁坂峠へ。約20分の急登は朝イチの身体に堪えます笑

Googleで調べると「オサバグサ」という花のようです
Googleで調べると「オサバグサ」という花のようです。

ゼーゼー言いながら雁坂峠到着。

雁坂峠の標柱
雁坂峠の標柱
秩父往還の看板 字が消えてる。。
秩父往還の看板 字が見えぬ。。
日本三大峠

雁坂峠(奥秩父/2082m)・三伏峠(南アルプス/2580m)・三伏峠(南アルプス/2580m)

日本三大峠のひとつである雁坂峠はかつて秩父往還と呼ばれ、秩父と甲府を結ぶ交易の道だったそうです。

今ではこの峠の下に雁坂トンネル(1998年開通)が通り、お金を払えば容易に通れるようになりました(普通車740円)。便利になりましたが、ETCがないのが不便なんです。。

水晶山、古礼山とうっすら見える富士山
水晶山、古礼山とうっすら見える富士山

甲武信ヶ岳方面へ登ります。

立ち枯れの木が多め

笹原に立ち枯れの木々。明るい山頂が雁坂嶺です。

山梨百名山・雁坂嶺(標高2289m)

雁坂嶺(標高2289m)山頂には埼玉県の標柱もありました

今から登る、破風山、木賊山、甲武信ヶ岳が見えます。

画面中が破風山。上に木賊山→甲武信ヶ岳
画面中が破風山。上が木賊山→甲武信ヶ岳

その名の通り屋根のような破風山。ここから山容がよくわかります。

破風山は東と西に山頂がありますが西破風山の方が高く、標柱の数も多いです(標高2317.7m)

標柱アピール強めの破風山山頂 標高2318m
標柱アピール強めの破風山山頂 標高2318m 後ろにもデカい看板ありました
このあたりはシャクナゲ満開!
このあたりはシャクナゲ満開!

破風山を過ぎ笹平という鞍部へ悲しくなるほど下ると苦笑、破風山避難小屋(2081m)があります。

笹平にある破風山避難小屋
笹平にある破風山避難小屋 すごい下った。

破風山から約240m下り、さらに甲武信ヶ岳まで約400m登り返すのには、もう笑うしかありません😮‍💨

甲武信小屋を通過し、甲武信ヶ岳へ。

甲武信小屋から約20分 ガレ場を登ります
甲武信小屋から約20分 甲武信ヶ岳へガレ場を登ります

岩がゴロゴロしている道を約20分登ると日本百名山で山梨百名山でもある甲武信ヶ岳(標高2475m)です。

日本百名山・甲武信ヶ岳(標高2475m)麓からは姿が見えない山です
日本百名山・甲武信ヶ岳(標高2475m)麓からは姿が見えない山です

その名の通り、甲州(山梨)、武州(埼玉)、信州(長野)の境にそびえる山で、カッコいい名前です。名付けた人は素晴らしいですね。拳のような山容から名付けた説もあります。

甲武信小屋 今回予約しようとしたら満員でした
甲武信小屋 人気の小屋です

帰りは、甲武信小屋で休憩し、木賊山(とくさやま)を経て徳ちゃん新道を行きます。

木賊山(標高2469m)小屋からの登りは、ザレ場と岩場があって大変。。
木賊山(標高2469m)小屋からの登りはザレ場と岩場があって大変。。

徳ちゃん新道、登りで行くと急坂と長距離から修行のように感じる人が多いようです。

浮石で歩きづらい 下りは特に注意!
浮石で歩きづらい 下りは特に注意!私は1回コケました

下りで歩きましたが、長い。ひたすら長く感じました。この登りは確かにツラいな〜と。

途中シャクナゲがたくさん咲いている箇所では、花のトンネルを行く場所があり、癒されます。

至る所でシャクナゲに会えて癒されます
至る所でシャクナゲ もうおなかいっぱい
新緑はセラピー感ありますね
新緑のセラピー感

約3時間下り続けると西沢渓谷にある甲武信ヶ岳登山口に着きます。

西沢渓谷内の徳ちゃん新道登山口

道の駅みとみまでは残り30分。

西沢渓谷バス停付近には、名物のよもぎまんじゅうが売っています(一個200円)。優しい甘さとよもぎの程よい苦味が疲れた身体に染み渡ります。

登山の締めにはぴったりです。

まとめ

日本百名山1座、山梨百名山を4座踏破できた達成感が味わえるルートでした。

私が歩いた時は、2日目がやや曇り気味だったので富士山は少ししか見ることができませんでしたが、シャクナゲはたくさん見ることができました。6月に行くことをお勧めするルートです。また、紅葉の時期(10月ごろ)も楽しめます。

行きたい山、行きたいルートに加えてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございます!

笠取山からの富士山
笠取山からの富士山

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