みなさんこんにちは!あっくんです。
今回は「私の大好きな山」シリーズ第1弾です。(←そんなシリーズ今決めました)
大好きな山や、つい語りたくなってしまう山って、皆さんにもひとつやふたつあるんじゃないでしょうか。
私にとって、そんな存在の山が四国にある「三嶺(みうね)」です。

三嶺にはこれまで何度も登ってきました。(改めて数えてみたら全部で5回でした)
最初は雑誌で見た写真に惹かれて「いつか行ってみたい」と思ったのがきっかけで、1回目は剣山からの縦走。その後、名頃ルートやヒカリ石ルートなど、いろいろなルートから三嶺を訪れるようになり、すっかりこの山の魅力にハマってしまいました。

個人的に、三嶺は「何度行っても、また行きたくなる山」だと思っています。
3年前に山梨へ移住してからは、距離的なこともあって、なかなか四国の山に行けておらず、三嶺ともすっかりご無沙汰です。
そんな中、最近「日本二百名山」の記事を書いたことで、久しぶりに三嶺のことを思い出し、あらためてその魅力をまとめてみようと思い、この記事を書くことにしました。
「三嶺の良さを、少しでも知ってもらえたら」
そんな気持ちで書いていますので、最後まで読んでみてください。
三嶺ってどんな山?
三嶺(みうね/さんれい)は、徳島県と高知県の県境に位置する、日本二百名山のひとつです。
剣山系の奥深い位置にあり、登山口からある程度しっかり歩いた先に現れる“ご褒美のような稜線”が魅力の山です。

山頂付近は一面の笹原が広がり、視界を遮るものがほとんどありません。

天気の良い日には、剣山・次郎笈方面や、さらに遠くの山々まで見渡せる360度の大展望が楽しめます。
「これぞ四国の山」という景色を体感できる場所だと感じています。

山頂付近のミヤマクマザサとコメツツジ群生は国の天然記念物に指定されています。稜線を覆うミヤマクマザサは、毎年梅雨の間に鮮やかな緑に生え変わり8月末ごろまでが一年で一番美しいとされています。一方のコメツツジは、花が7月に咲き誇り10月から11月には紅葉も楽しめます。

また、三嶺は登るルートによって印象が大きく変わる山でもあります。
名頃からの王道ルート、静かなヒカリ石ルート、剣山方面からの縦走ルートなど、どこから登るかで山の表情がガラッと変わります。

何度登っても新鮮さがあり、「また来たい」と思わせてくれる山です。
ルート別・個人的推しポイントまとめ
この章では、三嶺に至る代表的なルートを紹介していきます。
実際に歩いた経験をもとに、それぞれの見どころや、「どんな人に向いているか」という視点でもまとめてみました。
同じ山を目指していても、アプローチが違うだけで、感じる景色や記憶はまったく別物になります。
三嶺はまさに「登り方で印象が変わる山」。
自分に合ったルートを選ぶ楽しさも、この山の魅力のひとつだと思っています。
至極の稜線歩き|剣山〜三嶺 縦走ルート(1泊2日)
- 難易度:★★★★☆
- 距離:約20km
- 所要時間:12時間45分(DAY1:7時間50分/DAY2:4時間55分)
- のぼり1299m/くだり1025m
| 👍 ここが良い | 👎 ここが惜しい |
| ⭕️三嶺が正面に見える! ⭕️稜線の展望◎ ⭕️山旅の満足度が高い | ❌アップダウンが多い ❌体力的にハード ❌天候が悪いと修行になる |
私が初めて三嶺を歩いたのがこのルート。「ここを歩きたい」と思ったことがきっかけでテント泊装備を揃えました。初めての縦走、初めてのテント泊装備。今思えば、このルートで歩いたことが自分の登山スタイルの基本になった気がします。

一番の推しポイントは、白髪避難小屋付近から正面にどーんと三嶺の山容を望めることです。
7時間ほど歩いたあとに稜線の向こうに現れる三嶺の姿は、疲れも吹き飛ぶほど印象的でした。
「明日、あの山に行くんだ」と思いながら過ごすテントの夜は、高揚感とシカの鳴き声で寝付けなかった覚えがあります😅

アップダウンが多く行動時間も長くなりがちなので、体力はそれなりに必要ですが、山と山をつなぐように稜線を歩く体験は、ただの“登頂”とは違う満足感があります。景色を味わいながら、山旅そのものを楽しみたい人にこそ歩いてほしいルートです。
最短日帰りルート|名頃〜三嶺 ピストンルート
- 難易度:★★★☆☆
- 距離:約8.6km
- 所要時間:5時間50分
- のぼり1025m/くだり1025m
| 👍 ここが良い | 👎 ここが惜しい |
| ⭕️日帰り可能 ⭕️山頂の展望◎ | ❌樹林帯が長い ❌三嶺の山容が見れない |
名頃ルートは、日帰りで三嶺を目指せるのが大きな魅力です。
アクセスもしやすく、初めて三嶺に登る人にとっては、もっとも現実的で選びやすい王道ルートだと思います。
一方で、登山道の途中で三嶺の山容を眺められるポイントは多くはなく、
「あの山に向かって歩いている」という実感は、縦走ルートと比べると少し控えめです。
黙々と樹林帯を登り続ける時間も長く、地味に感じる人もいるかもしれません。

ただ、その分、森林限界を超えた瞬間に一気に視界が開けるあの解放感は格別です。

山頂に立ったときの達成感と360度見渡せる展望、どこまでも続くような笹原の稜線は、日帰りとは思えないほどしっかり残ります。
限られた時間の中で三嶺を味わいたい人には、十分に満足できるルートです。

穴場の稜線ルート|ヒカリ石〜天狗塚〜三嶺 周回ルート(1泊2日)
- 難易度:★★★★☆
- 距離:約17.3km
- 所要時間:10時間50分(DAY1:5時間25分/DAY2:5時間25分)
- のぼり1693m/くだり1693m
| 👍 ここが良い | 👎 ここが惜しい |
| ⭕️笹原の稜線歩きを満喫できる ⭕️人が少なめ、静かな山行が可能 | ❌アクセスがやや不便 ❌ガスると展望NG |
ヒカリ石からおかめ岩を経て三嶺を目指すこのルートは、笹原の稜線歩きをこれでもかというほど楽しめる、個人的にかなり好きなコースです。歩いても歩いても続くなだらかな稜線と、遠くまで見渡せる眺望。「四国の山って、こんなに広かったんだ」と実感できるルートです。

剣山縦走と比べると人も少なめで、静かな山歩きを楽しめるのも魅力です。

このルート上にあるおかめ岩避難小屋は比較的きれいで使いやすく、テント泊・避難小屋泊どちらも選びやすいのがありがたいところです。

私は実際に、おかめ岩避難小屋の少し上の稜線でテント泊をしましたが、太陽が沈む様子をテントからずっと眺める贅沢を味わっていました。今でも心に残っている瞬間で、また歩きたいルートです。

どのルートがおすすめ?
初心者の方には「名頃〜三嶺ピストンルート」がおすすめです。
中級者以上の方は「剣山〜三嶺 縦走ルート」「ヒカリ石〜天狗塚〜三嶺 ルート」を1泊2日で楽しまれるのがベターです。
ここで紹介した以外にも、近くには石立山や白髪山、綱附森、塔の丸、丸笹山もあるので組み合わせて行ってみるのも有りですね。
三嶺に登る前に知っておきたいこと
三嶺は、登山口から距離があり、稜線に出てからも天候の影響を受けやすい山です。
日帰りルートがあるとはいえ、「思っていたよりも奥深い山」という印象を持つ人も多いかもしれません。
初めて訪れる方は、以下のポイントをおさえておくと安心です。
■ ベストシーズン
三嶺の魅力が一番わかりやすいのは、新緑〜夏(6〜8月)と紅葉の時期(10月上旬〜下旬)です。
笹原の稜線がいちばん気持ちよく歩けるのもこの時期で、晴れた日の開放感は格別です。
一方で、稜線はガスがかかりやすく、強風になることも多いため、天気の良い日を選ぶことが何より重要です。

■ 天候とガス・強風
三嶺の稜線は遮るものが少なく、風の影響を受けやすいです。
ガスが出ると視界が一気に悪くなり、笹原の広がる地形では方向感覚を失いやすくなります。
晴天予報の日を狙う、稜線では早め早めの行動を心がける、といった意識が大切だと感じています。

■ 行動時間とエスケープ
剣山縦走やヒカリ石ルートは行動時間が長く、途中で簡単に下山できるエスケープルートも多くありません。
無理な計画は立てず、天候が怪しい場合は引き返す判断も大切です。
「今日はここまで」と割り切る勇気が、結果的に安全な山行につながります。

■ 水場・避難小屋について
ルート上には避難小屋がありますが、営業小屋ではないため、食料の補給はできません。
水場の状況も季節によって変わるため、事前に最新情報を調べてください。とはいえ、水は多めに持参するのが安心です。

まとめ|三嶺に行ってみよう!
三嶺は、派手な山小屋や観光的な賑わいがある山ではありません。
それでも何度も足を運びたくなるのは、山頂からの展望を何度でも見たいからだと思っています。

こんな人には、きっと三嶺が刺さるはずです。
- 稜線歩きが好きな人
- 人の少ない山で、のんびり歩きたい人
- ただ山頂に立つだけでなく、「山と山をつなぐ旅」が好きな人
- 百名山よりも、少し奥まった山に惹かれる人
私にとって三嶺は、「一度登って終わり」ではなく、
節目節目で思い出しては、また行きたくなる山です。

山梨に移住してからは、なかなか簡単に行ける場所ではなくなってしまいましたが、
いつかまた、あの笹原の稜線を歩きたいと思っています。
この記事が、誰かの「三嶺に行ってみようかな」というきっかけになれば嬉しいです。



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