こんにちは、あっくんです!
今回は2022年の秋に歩いた、紅葉シーズンの登山記録をお届けします。
舞台は奥多摩・奥秩父の名峰「雲取山」と「飛龍山」。1泊2日のテント泊で歩いてきました。

雲取山は「日本百名山」のひとつで、標高2017.1m。東京都の最高峰でもありながら、豊かな自然が残る人気の山です。お隣の飛龍山は「山梨百名山」に選ばれており、標高2069.1mと雲取山よりも高い頂を持っています。


今回のルートは、鴨沢から七ツ石山を経由して雲取山へ登り、雲取山荘テント場に宿泊。2日目は雲取山からご来光を眺めたあと、飛龍山へ縦走し、ミサカ尾根・サオラ峠を経て丹波山村役場バス停へ下山しました。
秋の澄んだ空気と紅葉、そして雲取山でのご来光。テント泊ならではの魅力を存分に味わえた山行となりました。


このコースは歩きごたえがあり、中級者以上の方におすすめです。ただし初心者の方は、まずは鴨沢から雲取山へのピストンでも十分楽しめます。最近は雲取山直下に新しいテント場も整備されており、雲取山荘や七ツ石小屋など宿泊の選択肢も豊富です。
⬇️奥秩父・奥多摩の山小屋情報はこちら
紅葉登山にぴったりのルートなので、ぜひ参考にしていただければと思います。最後までご覧いただけると嬉しいです。
登山日:2022年10月27日〜28日
ルート概要・アクセス
ルート概要
マイカーで鴨沢へ行き、丹波山村村営駐車場を利用しました。
下山はミサカ尾根を通って丹波山村役場バス停へ。そこから国道411号線を少し歩き、道の駅たばやまにある「丹波山温泉 のめこい湯」へ。その後バスで鴨沢まで戻り、駐車場に置いた車を回収して帰路につきました。

DAY1:鴨沢 ー 七ツ石小屋 ー 七ツ石山 ー 五十人平 ー 雲取山 ー 雲取山荘(テント泊)
DAY2:雲取山荘 ー 雲取山 ー 三ツ山 ー 飛龍山 ー ハゲ岩 ー 前飛龍 ー 熊倉山 ー 丹波山村役場バス停 ー 丹波山温泉 ー(西東京バス/16分・480円)ー 鴨沢バス停
🥾標準コースタイム:15時間15分(1日目 6時間15分/2日目 9時間】
鴨沢登山口へのアクセス
中央自動車道・大月ICから国道139号・411号経由で約1時間10分(43km)
圏央道・日の出ICから県道45号・国道411号経由で約1時間15分(48km)
丹波山村営駐車場(鴨沢)
・🅿️駐車台数:約30〜40台
・駐車料金:無料
・トイレあり
・登山口まで徒歩3分
・鴨沢のバス停へは、徒歩20〜30分
JR青梅線・奥多摩駅から、西東京バスで約40分
下山口の丹波山村役場バス停からも奥多摩駅行きのバスが出ているので、公共交通でも周回が可能です。
【DAY1】鴨沢から雲取山へ|雲取山荘テント泊
朝、鴨沢にある丹波山村営駐車場に到着。準備を整えて、8時に登山をスタートしました。



序盤はまだ日陰が多かったものの、道中の木々は所々で紅葉していて鮮やか。秋らしい山歩きに気分も上がります。

10時には七ツ石小屋に到着。ここからは富士山の姿がばっちり!少し早めでしたが、景色を眺めながら昼休憩をとりました。


さらに登って11時には七ツ石山に到着。

ここから先は富士山に見守られながらの稜線歩きが続きます。




12時ごろ、五十人平に到着。このときはまだテント場はありませんでしたが、2025年から新しくオープンしました。次はぜひ泊まってみたい場所です。(テント場の詳細は▶️五十人平野営場)

12時半には前衛の小雲取山を通過し、12時55分ごろ雲取山の山頂へ到着!標高2017mの頂からは奥多摩の山々や富士山の大展望が広がりっています。三県にまたがる山なので、各県の標柱があります笑




景色を楽しんだ後は、雲取山荘へ下ります。


テント場にはすでに数張りありましたが、到着が早かったので良い場所を確保。設営を済ませたあとはのんびり過ごしました。

夕方の17時ごろには早めの夕食。山荘で買った缶ビールとショートボトルの赤ワインで乾杯!山で飲むお酒は格別です。

夜中に目を覚ますと、頭上には満天の星空。翌朝の日の出への期待を胸に、再び眠りにつきました。

【DAY2】雲取山のご来光〜飛龍山へ
2日目は5時起床。テント泊としては遅い時間ですが、雲取山・日の出時刻である6時にあわせて起きました。
サクッと準備して5時20分ごろ山荘を出発。約15分で雲取山山頂に到着しました。空はすでに茜色に染まり、雲海の向こうには富士山が佇んでいます。

日の出が近づくにつれて空のオレンジが濃くなり、やがて太陽が地平線から顔を出しました。


雲取山の標柱も朝日に照らされて輝き、富士山も茜色に染まりました。素晴らしいご来光から大きなパワーをもらえました。

ご来光を楽しんだあとテント場に戻り、朝食と撤収。7時20分ごろ出発し、再び雲取山を経て飛龍山方面へ向かいます。




雲取山避難小屋を偵察したあと、急坂を下って三条ダルミの分岐へ。

左に行けば三条ノ湯ですが、まっすぐ飛龍山へ。
道は稜線南側を巻くようについており、古くからの水源林歩道だそう。(ここから笠取山まで水源確保作業のための道)ここが東京都の大事な水源地であることを改めて感じました。


9時には紅葉が見事な狼平に到着。三ツ山付近はアップダウンが多く、もし稜線歩きの道だったらかなり大変だったと思います。

10時10分に北天のタル分岐に到着。「三条ノ湯に下るのもありだよな。。」なんて思いながら進みました。

11時、飛龍山(標高2069.1m)に到着!ここで昼ごはん休憩をとります。

山頂では、キノコ採りのおじいさんと出会いました。話によると、名人は飛龍山の山麓でキノコを採り、その感謝の気持ちで飛龍権現と山頂へお参り来ているそう。これから下山するならキノコを採りながら帰るといいよ、と見つけるコツを教わりました。(実際に採りながら歩き、ビニール袋いっぱいの舞茸をゲットしました!)

飛龍権現から数分歩いて、ハゲ岩へ。登山者に勧められたスポットで、なかなかの絶景でした。


飛龍権現まで戻り、そこからはひたすら下り。30分で前飛龍、さらに45分ほどで熊倉山。紅葉がとてもきれいでした。




そこからさらに30分でサオラ峠に到着し、丹波方面へ。


1時間ほど歩いてサオラ峠登山口に下山。国道411号線を歩いて「丹波山温泉 のめこい湯」へ向かいます。ただバスの本数が少ないため、今回は温泉に寄る時間はなく、道の駅でソフトクリームだけいただきました🍦

15時46分のバスで鴨沢へ戻り、そこから駐車場までの30分の登り😭
実はこれが今回で一番キツかったかもしれません(笑)。
まとめ|ルートの難易度
今回歩いた「鴨沢〜雲取山〜雲取山荘テント泊〜飛龍山〜丹波山村役場」の1泊2日縦走は、奥多摩エリアの中でも歩きごたえのあるルートでした。
飛龍山への道はアップダウンも多く、距離も長いので、しっかり歩きたい経験者におすすめ。静かな森と紅葉を味わえる縦走路は、まさに“中級者向け”といえるルートです。

一方で、初心者やテント泊デビューを考えている人には、雲取山ピストンも十分楽しめます。2025年には雲取山直下に新しいテント場ができ、雲取山荘や七ツ石小屋も含めて選択肢が広がっています。まずは鴨沢から雲取山までの往復で景色や雰囲気を味わい、その先の飛龍山縦走に挑戦するステップアップもいいと思います。

テント泊だからこそ体験できる「雲取山での日の出」や、秋の紅葉縦走の魅力は格別。体力に応じてプランを選びながら、自分なりの雲取山・飛龍山の山旅を楽しんでみてください。

秋は登山にぴったりの季節です。紅葉登山、安全に楽しんで行きましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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