「御岳山って、ケーブルカーで登れる観光地でしょ?」
そう思っていた時期が、私にもありました。
御岳山・大岳山の登山コースや難易度が気になっている方へ。
確かにケーブルカーで一気に標高を稼げて、御嶽神社まではほぼ平坦な道が続きます。
観光客も多く、にぎやかな山です。

でも今回歩いた「奥の院・鍋割山・大岳山・ロックガーデン周回ルート」は、
そんなイメージを良い意味で裏切ってくれました。
御嶽神社でお参りをしてから奥の院へ向かうと、そこからはぐっと登山らしい道に変わります。
鍋割山を越え、岩場をよじ登り、大岳山の山頂へ。
下山はロックガーデンの苔と新緑の中を歩いて戻る。

ケーブルカーで楽々アクセスできるのに、歩き応えは本格的。
そして何より、4月末の新緑が最高でした。
登山歴10年の私・あっくんが、奥多摩の定番コースを大回りで楽しんできた記録をお伝えします。
- 御岳山・大岳山の周回ルートを検討している人
- ケーブルカーを使って気軽に登りたい人
- 奥多摩の新緑を楽しみたい人
- 神社・滝・岩場と変化のある山歩きがしたい人
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御岳山・大岳山の基本情報
御岳山(標高929m)
東京都青梅市に位置する、古くから山岳信仰の対象となってきた山です。
山頂には武蔵御嶽神社が鎮座し、関東を代表する修験道の霊山として長い歴史を持ちます。
ケーブルカーで一気に標高を稼げることから、首都圏のハイカーに人気の山のひとつです。

4月はヤマザクラやカタクリ、6月はアジサイ、8月はレンゲショウマと、
季節ごとに異なる花が楽しめる「花の山」でもあります。
大岳山(標高1,266m)

奥多摩三山のひとつに数えられる、奥多摩を代表する名峰です。
日本二百名山・花の百名山にも選定されています。
片方の肩が上がった独特な山容は「キューピー山」とも呼ばれ、奥多摩エリアのどこからでも識別できるシンボリックな存在。江戸時代には江戸湾を行き来する船の目印にもなっていたという、歴史ある山です。
山頂からの展望は素晴らしく、晴れた日には富士山や丹沢山塊まで見渡せます。
コースの魅力・特徴
御岳山から大岳山を結ぶルートの最大の魅力は、1日の中でいくつもの「顔」を楽しめることです。
御嶽神社の荘厳な雰囲気、奥の院からの本格的な登山道、
ロックガーデンの苔と沢の美しさ……
神社・滝・岩場・新緑と、
これだけ変化に富んだルートは都内近郊ではなかなか見つかりません。
ケーブルカーを使えばアクセスも手軽。
それでいて大回りルートを選べば、しっかりとした歩き応えも楽しめます。
体力的には「ゆる登山のつもりで来ると後悔するレベル」で、
高尾山よりハード、三ツ峠山より変化に富んだルートという印象です。

▶ 5月に楽しめる花の山まとめはこちら
アクセス・駐車場
🚗 車でのアクセス
圏央道「青梅IC」から国道411号線(青梅街道)を奥多摩方向へ。
御嶽駅手前で案内板に従い滝本方面へ。
🅿️ 駐車場
滝本駅前駐車場
- 料金:平日 1,500円/土日祝 2,000円
- ケーブルカー乗り場(滝本駅)まで徒歩すぐ
- 他にも周辺に民間駐車場あり
※土日は早めに満車になることがあります。8時前の到着を目安にするのがおすすめです。

🚃 電車でのアクセス
JR青梅線「御嶽駅」からバスで「ケーブル下」バス停へ(約10分)。
そこからケーブルカー乗り場(滝本駅)まで徒歩約5分。
🚡 ケーブルカー情報
御岳登山鉄道
- 料金:片道 600円/往復 1,200円
- 所要時間:約6分
- 運行時間:7:30〜18:30(季節により変動あり)
急勾配を一気に駆け上がるケーブルカー。車両の一番前に乗ると、迫力満点です!

ルート概要
ケーブルカー終点の御岳山駅を起点に、御岳山(武蔵御嶽神社)、奥の院峰と鍋割山を通って大岳山へ。
帰りはロックガーデンを経由し、長尾平で展望を楽しみ御岳駅へ至るルートです。
御岳山駅 → 御岳山(武蔵御嶽神社) → 奥の院峰 → 鍋割山 → 大岳山
大岳山 → ロックガーデン(綾広の滝・七代の滝) → 長尾平 → 御岳山駅
- 行動時間: 6時間13分(休憩1時間46分含む)
- 距離: 10.8km
- 累積標高差: のぼり1,044m/くだり1,044m
- 体力度: ★★★☆☆(中級者向け)
- 技術度: ★★☆☆☆(大岳山付近に岩場、鎖場あり)
御岳山〜大岳山コースの難易度は?初心者でも行ける?
結論からいうと、このコースは「中級者向け」です。
ケーブルカーを使えば序盤はかなり楽に標高を稼げますが、
奥の院方面は一気に登山らしい道になります。
特に岩場やアップダウンが続く大岳山周辺、
さらに七代の滝の登り返しは体力をしっかり使います。
体力的には「ゆる登山のつもりで来ると後悔するレベル」です。
ただし、ロックガーデンまでの散策や御岳山周辺だけなら初心者でも十分楽しめるエリアです。

登山日記|ケーブルカー〜御岳山・御嶽神社
滝本駅前の駐車場に車を停めて、登山準備を整えます。
土日祝は駐車料金2,000円。
奥多摩エリアの人気スポットだけあって、日曜日の朝からすでに賑わっていました。

御岳登山鉄道・ケーブルカー 豆知識
切符は片道600円。往復でも1,200円で、割引はありません。
つまり「往復切符を先に買う必要はない」ということです。
帰りにケーブルカーを使うかどうかは、下山後の体力次第で決めればOK。
気持ちよく歩けそうなら自分の足で下山、
疲れていたらケーブルカーを使う、と柔軟に考えておきましょう。
乗り場には日曜日らしい行列ができていましたが、1本で乗り切れる人数。
列車は約15分〜30分おきに発車しています(事前に公式サイトでご確認ください)
改札して、いい大人3人が真っ先に向かった場所。
一番前の席です。

急勾配をぐんぐん登るケーブルカーは、前方の眺めが迫力満点。
特に対向車とすれ違う瞬間は、思わず声が出るほど興奮しました笑

新緑の中を駆け上がること約6分、御岳山駅に到着。

駅を出ると御岳平という広場があります。
晴れた日にはスカイツリーまで見えるそうですが、
この日は薄曇りで残念ながら見えず。
でも新緑はきれいでした。

御岳平から参道を進み、武蔵御嶽神社へ向かいます。
参道沿いにはシャクナゲがもう咲いていました。
4月下旬でシャクナゲが見られるとは思っていなかったので、これは嬉しいサプライズ。


神代ケヤキ(樹齢1,000年とも言われる天然記念物)を眺めながら、
たくさんの宿坊や、まだ開いていないお土産屋さんの前を通り過ぎ、御嶽神社の拝殿へ。

枝垂れ桜はちょうど終わりかけで、葉桜になっていました。
それでも名残の花びらが風に揺れていて、ギリギリ間に合った感がありました。

拝殿前からも展望がきき、奥多摩の山並みが広がります。

御嶽神社といえば、「お犬様」の信仰でも知られています。
農作物を荒らすオオカミを神の使いとして祀ったことが始まりとされ、
現在もペット連れの参拝者が多いことで有名です。
この日もワンちゃん連れのハイカーをたくさん見かけました。

…次回は我が家のすい(チワワ・2歳♂)を連れてこよう!と心に誓いました笑
拝殿でお参りを済ませ、拝殿の裏にある奥宮遙拝所へ。
これから向かう奥の院が遠くに見えました。


「…思ったより遠いな。」
気を引き締めて、先へ進みます。
奥の院〜鍋割山〜大岳山(1,266m)
御嶽神社を後にすると、道が自然と分かれていきます。
観光客や参拝目的の方はここで引き返し、山のコーデをした人たちは大岳山方面へ。
「服装を見ればだいたいわかる」というのが面白いですね笑

いくつかの分岐を過ぎ、奥の院・鍋割山方面へ進みます。
このルートを通らずに大岳山だけへ向かうことも、ロックガーデンへ行くことも可能です。
分岐が多いので、地図アプリで現在地を確認しながら歩くのがおすすめです。
登山道に入ると、上を見れば新緑、足元を見ればスミレ。


木の根っこを足がかりにしながら標高を稼いでいきます。
右手には奥宮の社らしきものが見え、そこから約3分の急登を登り切ると——

奥の院峰(1,077m)に到着!


広場になっており、小さな祠があります。
ここでいったん小休憩。行動食でエネルギーチャージしました。
奥の院から鍋割山へは、多少のアップダウンはあるものの
気持ちのいい稜線歩きが続きます。
少し下ったところで、木々の間から大岳山が姿を現しました。
「あそこまで行くのか」とテンションが上がる瞬間です。


御岳山からの道と合流してしばらく進むと、岩場・鎖場が増えてきます。

ただし谷側には滑落防止の柵が設けられており、
岩場には肩の高さに鎖も張られているので、慎重に進めば問題ありません。
それでも足元には十分注意してください。

道沿いにはツツジも咲いていて、岩場と花のコントラストが印象的でした。

⬇️ 春の花を楽しむ登山の記録はこちら
旧大岳山荘に到着。
現在は営業していませんが、トイレが利用できます。
山頂前の最後のトイレなので、ここで済ませておくのがおすすめです。


鳥居をくぐり、木の根の階段を登ること約20分——

大岳山山頂(1,266m)に到着!

山頂は多くの登山者で賑わっていました。
さすが奥多摩の人気コース、日曜日は混みます。
山頂碑で写真を撮り、お待ちかねのランチタイム。
風が吹くと肌寒く、汗冷えしないよう防寒着を羽織りました。
カップラーメンで体の中から温まる。
山頂で食べるラーメンは、この世で一番おいしい食べ物のひとつですね笑
ロックガーデン〜御岳山駅(下山)
1時間ほどの休憩を取り、13時頃に山頂を出発。
大岳山荘でトイレを済ませ、帰りはロックガーデン経由で下山します。

下山道に入ると、つくづく新緑がきれいでうっとりします。

左手にはさっき登った奥の院も見えました。
「あそこから歩いてきたんだな」という充実感がじわじわきます。

しばらく歩くと——綾広の滝に到着。
大きな岩の奥に滝が現れ、思わず足が止まります。

近くにはお浜の桂という大木もあり、その存在感に圧倒されながら先へ進みます。

渓谷沿いを下っていくと、苔むした岩がごろごろと並ぶ美しいゾーンに入ります。
この景色が御岳岩石園(ロックガーデン)の見どころのひとつです。

苔の緑、沢の音、木漏れ日。
正直、この日一番「来てよかった」と思った場所かもしれません。
疲れた体でも、自然と歩くペースがゆっくりになる癒しのゾーンです。
さらに下ると七代の滝の案内が。鉄階段をひたすら下ります。
…これが後悔の始まりでした笑
「後で登り返すのが嫌になるほど」下ります。
覚悟を持って降りてください。

七代の滝に到着。
マイナスイオンで疲れも吹き飛ぶ滝でした。
少し休憩してから、登り返し。
これが今日一番キツかったかもしれません。
友人はへばり気味でした。いや、へばってました笑
七代の滝へ行く場合は、体力に余裕があるときだけにしておくのが賢明です😆
なんとか長尾茶屋まで戻り、
最後に長尾平展望台へ立ち寄りました。

曇りでしたが、日の出山方面の山並みが広がるいい眺め。
晴れていれば、都心の風景が見えたはずです。
それでも、今日歩いてきた道を振り返りながら、
「充実した一日だったな」と感じれる場所でした。

御嶽神社近くまで戻り、御岳山駅に到着です。
「自力で下山する?」
三人で顔を見合わせ、即決でした。
三人「ケーブルカーで下ります」
往復割引がないので、帰りに体力と相談して決めればいいと言いましたが、
我々の答えはあっさり出ました笑
ケーブルカーに揺られながら、新緑の奥多摩を眺めて下山。
おつかれ山でした⛰️
御岳山〜大岳山はきつい? 実際に歩いた体感レビュー
正直にいうと、前半の御岳山エリアはかなり歩きやすく、「これなら楽勝」と感じます。
ただし大岳山に近づくにつれて、
岩場・急登・アップダウンが一気に増え、一気に体力を持っていかれます。
特に七代の滝の登り返しは、
このコースの中でもトップクラスにきついポイントでした。
体感としては「前半ゆるめ・後半しっかり登山」というバランスです。
このルートで気をつけること
週末は混雑します
御岳山・大岳山エリアは、首都圏から日帰りで行ける人気スポットです。
特に土日祝は、ケーブルカーの乗り場から混雑します。
駐車場も早い時間に埋まることがあるので、8時前には滝本駅に到着しているのが理想です。

大回りルートは歩きごたえあり
御岳山+大岳山の基本ルートだけなら中級者向けですが、
今回の「奥の院・鍋割山・ロックガーデン・七代の滝」を加えた大回りルートは、
距離10.8km・累積標高1,044m。
「ケーブルカーで楽々」というイメージで来ると、後半にきつさを感じるかもしれません。
体力に自信がない場合は七代の滝への寄り道は省いてもOKです。

山頂は風が冷たい
4月下旬でも大岳山山頂(1,266m)は、風が吹くと肌寒く感じました。
汗冷えしないよう、防寒着は必ず持参してください。
レインウェアやフリース、薄手のダウンがあると安心です。
ロックガーデン〜七代の滝の下りに注意
七代の滝への鉄階段は急で長く、下りた分だけ登り返しが必要です。
疲れが溜まっている場合は無理に行かず、
ロックガーデンの美しさだけ楽しんで戻るのも、賢明な選択です。

まとめ|奥多摩の定番は、やっぱり裏切らない
奥多摩で「手軽さ」と「登山らしさ」を両方楽しみたいなら、このルートはかなり満足度が高いです。
ケーブルカーで気軽にスタートできる一方で、
奥の院以降はしっかり登山。
「観光地っぽい山でしょ?」というイメージを、いい意味で裏切ってくれます。
次の休日、御岳山から奥多摩の奥深さを体感してみてください。

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