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5年間、同じ登山靴をメインに山を歩いてきました。
2021年6月、長野・松本の登山専門店「カモシカスポーツ」で買ったスカルパのZGトレック。
北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、そして地元山梨の低山。
テント泊縦走も日帰りも、ほぼこの一足で歩いてきました。

2022年にザンバランのローカットを購入してからは山によって履き分けるようになりましたが、それでもメインはずっとZGトレックでした。
そして2026年7月の三連休、私はこの靴を卒業しました。
次の一足は、LOWA(ローバー)のエクスプローラーGT MIDです。
正直に言うと、ZGトレックが嫌になったわけではありません。
新たな靴を選ぶつもりで、店に行きました。
この記事では、5年履き倒してわかったZGトレックの正直な評価と、それでも次にLOWAを選んだ理由を書きます。
「スカルパの登山靴が気になっている」「ZGトレックって実際どうなの?」「ソール交換ってできるの?いくらかかるの?」
そんな方に読んでほしい記事です。




結論|ZGトレック5年間の評価
先に結論からまとめます。
5年間の満足度は、10点満点で8点。
減点の2点は靴のせいというより、履きすぎた私のせいです。
良かった点とイマイチだった点を書きます。
- 足を入れた瞬間に「これだ」とわかるフィット感
- 岩場でもぬかるみでも滑らないグリップ力
- テント泊縦走から低山ハイクまで一足でこなせる汎用性
- 5年間ほぼ落ちなかったゴアテックスの防水性
- ほぼ毎週末登山するヘビーユースで、約2年でソール交換が必要になった
- ソール交換は費用約1.5〜2万円・期間は1ヶ月ほど(その間は別の靴で登ることになる)
- 4〜5年目で靴擦れが出るようになった
- 最後はつま先のソールが剥がれてきた
- 縦走・テント泊・日帰りを一足でこなしたい人
- 岩場から泥道まで幅広いフィールドを歩く人
- 履き心地を最優先で登山靴を選びたい人
- 修理しながら長く履きたい人
卒業した理由
大きく2つあります。
1つは、ソールを換えてもアッパーのへたりは戻らないこと。
2度目の交換に1.5〜2万円と1ヶ月をかけるより、その分を次の靴に足したほうが納得できました。
もう1つは価格です。同じZGトレックを店で見たら、44,000円になっていました。
私が買ったときは35,000円ほどだったはずです。
この差が、他の靴も試してみるきっかけになりました。
- 足のサイズ:41(26cm)/普段の靴も26cm
- 足型:足幅は広め
- インソール:BMZを使用
- 登山頻度:年20〜30回
- 使い方:日帰り中心(テント泊は年3〜5回)
ZGトレックを選んだ理由|2021年6月・カモシカスポーツ
それまで履いていたのはサロモンのトレッキングシューズでした。
軽くて歩きやすい靴でしたが、ソールがかなり減ってきていました。買い替えを考えたのは、それが理由です。
「縦走もテント泊も日帰りも、全部こなせる靴が欲しい」
そう店員さんに伝えて、何足か試し履きをして選んだのがZGトレックです。
決め手はとにかく履き心地。
他のモデルも試しましたが、足を入れた瞬間のフィット感がダントツでしっくりきました。
登山靴は足との相性が全てだと思っているので、この「しっくり感」を信じて買いました。
この判断は、5年経った今でも間違っていなかったと思っています。
5年履いてよかった点
足入れの瞬間で決まったフィット感
登山靴選びで一番大切なのは、足との相性です。
ショップで試し履きしたときから違和感がなく、実際に山で履いてもその感覚は変わりませんでした。
登山靴は「慣らし期間が必要」とよく言われます。
ZGトレックは、最初の一山からストレスなく歩けた靴でした。
岩でも泥でも滑らないグリップ力
岩場でもぬかるみでも、滑ってヒヤッとした記憶がほとんどありません。
北アルプスの岩稜帯から雨上がりの泥道まで、コンディションを選ばずに安定していました。
昨年の秋に歩いた金峰山の御岳古道コースには、一枚岩の鎖場が出てきます。
傾斜のある岩をそのまま登る場所ですが、足の置きどころさえ決めれば、あとは靴が止めてくれました。
足元に不安を感じずに歩けるというのは、思っている以上に体力を残してくれます。
「次の一歩をどこに置くか」だけ考えていればよかったのは、ZGトレックのグリップがあってこそでした。
一足でどこへでも行ける汎用性
北アルプス・南アルプスのテント泊縦走から、八ヶ岳の岩稜、地元山梨の低山ハイクまで、ほぼ全部これで歩きました。
登山靴を用途別に何足も持つのは、置き場所もお金も大変です。
一足で足りるというのは、それだけで価値があります。
▶関連記事:奥多摩から雲取山テント泊縦走|石尾根を歩く1泊2日のロングルート
5年落ちなかったゴアテックスの防水性
沢沿いの登山道でも雨の日でも、靴の中まで濡れたことはほとんどありませんでした。
防水性は最後まで落ちた実感がありません。
ここは5年間ずっと安心して使えた部分です。

経年でわかった弱点
私の使い方では約2年でソール交換
購入から約2年でソールの交換が必要になりました。
ただ、これはほぼ毎週末山に行っていた時期のヘビーユースあってのことです。
ソール交換の目安は使用頻度や保管状態で大きく変わると言われていて、毎週末歩く人なら2〜3年で交換というのは珍しくないようです。
年に数回のペースなら、もっと長く履けるはずです。

4年目から出始めた靴擦れ
長く履いていくうちに、靴擦れが起きるようになりました。
買った当初はあれだけフィット感が良かったのに、です。
おそらく靴自体のへたりが原因です。ショップの店員さんにも、そう言われました。
購入時からインソールは使っていました。
フィット感も疲労軽減も効果を感じていましたが、それでも長期使用による劣化までは止められませんでした。
最後はつま先のソール剥がれ
1度目のソール交換から2年ほど経った頃、つま先のソールに剥がれが見えるようになりました。
歩けないわけではありません。
ただ、テント泊縦走に持っていくかと言われると、少し考えてしまう状態です。
山の中で靴が壊れるのが、一番こわい。
ここが卒業を意識しはじめたポイントでした。
▶関連記事:テント泊登山の装備リスト|初めての1泊2日に必要な持ち物


スカルパのソール交換|費用・期間・依頼方法
「ソール交換って実際どうなの?」とよく聞かれるので、私が依頼したときの内容を表にまとめます。
| 依頼した時期 | 購入から約2年後(すり減って滑りやすさを感じた頃) |
| 依頼先 | 石井スポーツに電話、持ち込み → メーカー(スカルパ)へ |
| 手続き | ショップが窓口になってくれるので、自分でメーカーに連絡する必要なし |
| 費用 | 約1.5〜2万円 |
| 期間 | 1ヶ月ほど |
| 交換後の使用感 | 購入時に近いグリップ力が戻った |
※費用・期間は時期やモデルによって変わります。依頼前にショップで確認してください。
交換後は購入時に近いグリップ力が戻って、「まだいける」と素直に思えました。
気に入った靴をそのまま使い続けられるのは、ソール交換の大きなメリットです。
お気に入りの一足があるなら、買い替えの前に一度検討してみてください。
卒業を決めた日|2度目の交換か、買い替えか
最後まで迷ったのは、2度目のソール交換をするかどうかでした。
ソールを換えれば、また歩けます。費用も安く済みます。
ただ、うちのZGトレックはソールだけの問題ではありませんでした。
靴擦れが出るようになっていて、つま先も剥がれてきている。
ソールが新品に戻っても、へたった本体はそのままです。
そこに1.5〜2万円と1ヶ月をかけるのか。それとも、その分を次の一足に足すのか。
私が選んだのは後者でした。
5年でここまで歩いた靴です。十分だと思いました。
次の一足にLOWA エクスプローラーGT MIDを選んだ理由
ZGトレックが44,000円に高騰していた
新しい靴を選ぶつもりとはいえ、同じZGトレックをもう一度買う選択肢も残していました。
5年間ほぼ不満なく歩けた靴です。同じものを買えば、まず失敗しません。
ただ、せっかくなら他のメーカーやモデルも試してみたい。そう思っていました。
その気持ちを後押ししたのが、価格でした。
ZGトレックの値札を見ると、44,000円。以前は35,000円ほどだったはずです。
円安なのか、原材料なのか、理由はわかりません。
この価格を見て、ほかのモデルを試す気持ちが固まりました。
店員さんに挙げてもらった3足
これまでの経緯を店員さんに伝えて、おすすめを聞きました。
条件は5年前と同じです。縦走もテント泊も日帰りも、全部こなせる一足。
出てきたのは、スカルパのラッシュトレックGTX、リベレクロス2ミッドGTX、そしてキャラバンのグランドキング GK_ALT HI。
この時点では、LOWAのエクスプローラーGT MIDはまだ候補に入っていませんでした。

足首の擦れで、LOWAが出てきた
リベレクロス2とGK_ALT HIは、履いた時点でつま先や足の甲のキツさがあり脱落。
ラッシュトレックはしっくり来ました。
ここからは10分ほど、じっくり履かせてもらいます。
しばらく歩いていると、ラッシュトレックで足首のあたりが擦れるようになってきました。
このことを店員さんに伝えると、こんな答えが返ってきました。
「ラッシュトレックで足首が擦れる方は、実は何人かいらっしゃいます。そういう方には、LOWAのエクスプローラーをおすすめしています」
ここでエクスプローラーを勧められ、履きました。
履いた瞬間の違和感はなし。こちらも10分ほど歩いてみます。
歩いているとエクスプローラーGTも若干は擦れる感じがありましたが、ラッシュトレックよりは明らかに軽めでした。

インソールの話で、決断できた
さらに「インソールは使われていますか?」と聞かれました。
ZGトレックのときからずっと使っています、と答えると、こう説明してくれました。
今までは気づかないうちに、インソールが足の立ち方を補正していたのではないか。
今後もインソールを使うなら、今の足首の擦れは気にならなくなるはずです、と。
納得できたので、エクスプローラーGTに決めました。
登山靴のスペック表は、いくらでも読めます。
でも自分の足に合うかどうかだけは、履かないとわかりません。
ネットの評判より、店で履いた10分のほうが正しい。
登山靴選びは、比べる作業ではなく、自分の足に聞く作業です。
これは5年経っても変わりませんでした。

この靴もソール交換ができる
LOWAがソール交換に対応していることも、プラス材料になりました。
ZGトレックのソール交換で「気に入った靴を長く履き続けられる」経験をしたので、次の靴にも同じ選択肢を持っていてほしかった。
買い替えの理由がソールの摩耗だった人間としては、この対応がさらに背中を押してくれました。

滝子山で初めて履いた日|下りで見つかった宿題
買ってすぐの2026年7月20日、山梨の滝子山を日帰りで歩いてきました。
新しい靴の試し履きです。
登りは問題なし。歩いていて足に意識がいかないというのは、靴が合っている証拠だと思っています。
ただ、下りでひとつ宿題が見つかりました。
紐の締め加減が、まだつかめない。
ZGトレックは5年履いた靴です。
どこをどれくらい締めれば下りで足が前に流れないか、考えなくても手が覚えていました。
それがLOWAだと、まだわからない。
締めすぎれば甲が気になるし、緩めれば下りで不安が出ます。
これは靴が悪いのではなく、単純に私がこの靴をまだ知らないだけです。
5年前のZGトレックだって、最初からベストな締め方がわかっていたわけではありませんでした。
あと何回か履けば、たぶん手が覚えます。
▶関連記事:夏山登山の持ち物チェックリスト|初心者が日帰りで必要な装備一覧

まとめ|買い替えは「靴が悪いから」じゃない
2021年に買って、2026年に手放しました。
北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、地元山梨の低山。
ソール交換を1回挟んで、5年です。
不満があって買い替えたわけではありません。
ソールも本体も、単純に寿命でした。
そこに価格の高騰が重なって、他の靴を試すきっかけになった。それだけの話です。
これから登山靴を選ぶ人に伝えたいのは、2つだけです。
- 履き心地で選ぶ。スペックより、店で履いた感触を信じる
- ソール交換ができるか確認する。気に入った一足は、直しながら長く履ける
私は5年前も今回も、この2つで選びました。
LOWA エクスプローラーGT MIDのレビューは、もう少し歩いてから書きます。
まずは紐の締め加減という宿題を片付けてから。次はテント泊で使ってみる予定です。
また報告しますね😄


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