初めてのテント泊|テント場到着後の流れと過ごし方

登山初心者

初めてのテント泊で、いちばん想像しにくいのが「テント場に着いたあと」ではないでしょうか?

受付と設営はどっちが先なのか。

テントはどこに張ればいいのか。

夕食は何時ごろがいいのか。

設営が終わったら、暗くなるまで何をして過ごすのか。

私も最初のテント泊のときは、まったく分かりませんでした。

太郎平キャンプ場(2022年撮影) 人気のテント場でも正午前に着けば空きはあります
太郎平キャンプ場(2022年撮影) 人気のテント場でも正午前に着けば空きはあります

結論から言うと、流れはいつも同じです。

受付 → 場所選び → 設営 → 寝床づくり → 水場やトイレの確認 → 着替え → 夕食 → 翌日の準備 → 就寝

この順番で片づけていくだけです。

そして、テント場での作業は、のんびりする時間を作るための前倒し作業です。

早く終わらせるほど、何もしない自由な時間が長くなります。

テント泊の楽しさは、その自由な時間にあります。

この記事では、テント場に着いてから翌朝出発するまでを、時系列でそのまま追いかけます。

▶関連記事:テント泊登山の装備リスト|初めての1泊2日に必要な持ち物

早出早着|正午に着けば、その日はもう勝ち!

南アルプス・荒川小屋 テント場一番乗りでした
南アルプス・荒川小屋 テント場一番乗りでした🤞

テント泊でいちばん効くのは、早く着くことです。

南アルプスの赤石岳から悪沢岳を歩いたときは、毎日早朝に出発して、正午までにテント場へ着く行程で組みました。

お手本のような登山です😤

そして案の定、午後は毎日雨でした。

雷雨の日もありました。

夏山の午後に雨が降るのは、珍しいことではありません。

正午に着いていれば、雨でもテントの中でやり過ごせます。

14時に着くと、設営の途中で降られてしまいます。

16時に着くと、暗くなるまでに何も終わりません。

早出早着は安全のルールとして語られることが多いですが、私が身をもって感じたのは、快適さのほうでした。

早く着いた日ほど、テント泊は楽しくなります。

▶関連記事:【南アルプス3泊4日テント泊】お花畑!赤石岳〜悪沢岳をゆるく周辺。2022.7.28

午前10時ごろの蝶ヶ岳テント場 まだ余裕あります
午前10時ごろの蝶ヶ岳テント場 まだ余裕あります☺️

テント場到着後の流れ

まずは全体像です。

細かい説明は後まわしにして、順番だけ先に頭に入れてしまうのがおすすめです。

順番やること到着からの目安(夏山・一例)
テント場・山小屋で受付到着後すぐ
テントを張る場所を決める〜15分
テントを設営する〜45分
荷物整理・寝床づくり〜1時間
水場・トイレの確認〜1時間20分
着替え・休憩〜1時間30分
夕食17時前後
翌日の準備日没前まで
就寝19〜20時ごろ

慣れてくれば、到着から1時間〜1時間半ほどでひと通り終わります。

あとは自由時間です。

ここからは、初めてのときに迷いやすいところを中心に見ていきます。

① 受付|到着したらまず山小屋へ

五色ヶ原山荘 テント泊の受付はここで
五色ヶ原山荘 テント泊の受付はここで

テント場のほとんどは、近くの山小屋が受付を兼ねています。

着いたら、まず山小屋の受付窓口へ向かいます

料金は1人あたり1,000〜2,500円くらいが一般的で、現金しか使えないところが多いです。

木曽駒ヶ岳の頂上山荘も、雲取山の五十人平も2,000円でした。

支払うと、受付票やテントに付ける札を渡されることがあります。

雲取山の五十人平野営場のテント札 奥多摩町のイメージキャラクター「わさぴー」が描かれています
雲取山の五十人平野営場のテント札 奥多摩町のイメージキャラクター「わさぴー」が描かれています☺️

テント場によっては「先に張ってから受付でいいですよ」と言われることもあれば、受付をしないと場所を指定してもらえないところもあります。

ルールは場所ごとに違うので、事前に公式サイトを確認しておくのが確実です。

そして受付では、公式サイトには載っていない最新の情報が手に入ります。

木曽駒ヶ岳・頂上山荘 混雑対策が行われるときがあります
木曽駒ヶ岳の頂上山荘 混雑対策が行われるときがあります

木曽駒ヶ岳の頂上山荘テント場に泊まったときは、翌朝の撤収時間が公式の案内と違っていました。

現地で聞いた時間のほうが早かったので、そのつもりで動きました。

水場の状態、混み具合、翌朝のルール。

聞けることは聞いておくと、あとがラクになります。

登山道の最新情報を、掲示板に貼り出している山小屋も多いです。

雪渓が残っていないか、通行止めはないか。

翌日通る道のことは、受付で聞いておくと安心です。

▶関連記事:頂上山荘テント場ガイド|木曽駒ヶ岳で1泊!料金・水場・混雑・撤収時間

② 場所選び|快適さは、ここでほぼ決まる

木曽駒ヶ岳・頂上山荘 夕方4時 だいぶ混み合ってます
木曽駒ヶ岳の頂上山荘 夕方4時 だいぶ混み合ってます

到着後でいちばん大事なのが、テントの場所選びです。

夜の快適さは、ここでほぼ決まります。

チェックするのは、この5つです。

  • 平らかどうか:わずかな傾斜でも、寝ているあいだにじわじわ体がずれる。無理なら頭側が高くなる向きに
  • 水が溜まらないか:くぼ地や地面が掘れた場所は、夜に雨が降ると水の通り道になる
  • 石や枝がないか:張る前に石はどける。小石ひとつでも、マットの下にあると一晩気になる
  • 風が当たりすぎないか:岩やハイマツの陰を探す。ただし落石のありそうな斜面の真下は避ける
  • 通路をふさいでいないか:張り綱が人の通り道を横切らないように

初めてのときは、つい展望のいい端っこを選びたくなります。

でも眺めのいい場所は、たいてい風が抜ける場所です。

夜になると、風の音でなかなか眠れません。

景色は歩いて見に行けばいいので、寝る場所は「平ら・風が弱い・水が来ない」で選ぶのがおすすめです。

③ 設営|明るいうちに、張り綱まで

石の多いテント場 張る前に地面を手で払います
石の多いテント場 張る前に地面を手で払います

場所が決まったら設営です。

テント本体を組み立てて、ペグダウンして、張り綱を張って、フライシートをしっかり張る。

やることはこれだけです。

そして、いちばん大事なのはこれです。

晴れていても、風がなくても、ペグと張り綱は怠らない

山の天気は夕方から急に変わります。

昼間は無風でも、日が暮れたとたんに風が出てくることは珍しくありません。

「今日は天気がいいから張り綱しなくていいや」とサボった日に限って、夜中に慌てて外に出ることになります。

ペグと張り綱の作業は、5分もあれば終わります。

その5分を、明るいうちに済ませておきます💪

フライシートも、四隅を引っぱってシワが伸びるくらいまで張りましょう。

たるんでいると本体に接触して結露で濡れますし、風でバタつく音もうるさくなります。

▶関連記事:ノースフェイス「マウンテンショット1」を約6年・20回使った本音レビュー|初心者にも扱いやすい好バランステント

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