奥多摩から雲取山テント泊縦走|石尾根を歩く1泊2日のロングルート

登山日記

こんにちは、あっくんです!

今回は、奥多摩駅から石尾根をたどり、東京都最高峰の雲取山を目指す1泊2日のテント泊縦走に行ってきました。

雲間から昇る真っ赤な太陽(雲取山山頂で撮影)
雲間から昇る真っ赤な太陽☀️(雲取山山頂で撮影)

1日目は奥多摩駅をスタートし、六ツ石山・鷹ノ巣山・七ツ石山を越えて五十人平野営場へ。

完全予約制の五十人平野営場 平坦なスペースは早い者勝ちです
完全予約制の五十人平野営場 平坦なスペースは早い者勝ちです💪 

翌朝は暗いうちにテント場を出発し、雲取山の山頂でご来光を眺めてから、三条の湯を経由してお祭バス停へ下山します。

今回の記録は、総距離35.7km、累積標高差は上り約3,060m

約11kgのテント泊装備を背負って歩くには、かなり体力を使うルートでした。

次から次へと現れるピーク、足にじわじわと効いてくる登り返し、そして最後に待っている長い林道歩き。

次々とピークを越えていきます(日陰名栗山と高丸山のあいだで撮影)
次々とピークを越えていきます(日陰名栗山と高丸山のあいだで撮影)

正直、楽な山行ではありません。

それでも、開放感のある石尾根を歩ききった達成感や、五十人平で過ごすテント泊の時間、雲取山で迎えたご来光は、疲れを忘れるほど素晴らしいものでした。

この記事では、奥多摩駅から雲取山へ石尾根を縦走した1泊2日の登山記録を中心に、五十人平野営場の様子、アクセス、装備、実際に歩いて感じた注意点を紹介します。

石尾根周辺のクマ情報について

2026年5月、三ノ木戸山周辺でツキノワグマによる人身事故が発生し、石尾根の一部が一時通行止めとなりました。通行止めは同年6月2日に解除されていますが、7月には五十人平野営場の管理棟付近でもクマの痕跡が確認されています。

登山道や野営場は現在も状況が変わる可能性があります。

計画前と入山直前に、奥多摩町や奥多摩ビジターセンターの最新情報を必ず確認してください。

今回歩いたルート概要

今回歩いたのは、奥多摩駅から石尾根を縦走し、五十人平野営場で1泊。

翌朝に雲取山へ登り、三条の湯を経由してお祭バス停へ下山するルートです。

ルート概要

奥多摩駅 → 六ツ石山 → 鷹ノ巣山 → 七ツ石山 → 五十人平野営場(泊) → 雲取山 → 三条の湯 → お祭バス停

  • 日数:1泊2日
  • 総距離:35.7km
  • 行動時間:約14時間47分
  • 累積標高差:上り約3,060m/下り約2,830m
  • コース定数:76
  • 体力度:★★★★★
  • 技術度:★★☆☆☆

登山道そのものに高度な技術を求められる場所は多くありません。

ただし、奥多摩駅から雲取山までの長い登りと、石尾根上に続くアップダウンが大きな負担になります。

テント泊装備を背負って歩く場合は、距離以上に体力を消耗するルートです。

日帰り登山や長距離縦走を十分に経験してから挑戦することをおすすめします。

石尾根・雲取山・三条の湯ってどんなところ?

今回のルートでは、奥多摩の魅力を代表する3つの場所を歩きます。

長く開放的な稜線が続く石尾根

東京都最高峰の雲取山

そして、深い山の中にたたずむ温泉宿・三条の湯です。


石尾根とは

石尾根は、雲取山から奥多摩駅方面へ延びる、奥多摩を代表する長大な尾根です。

奥多摩駅側から歩くと、六ツ石山・鷹ノ巣山・七ツ石山など、いくつものピークを越えながら少しずつ雲取山へ近づいていきます。

魅力は、何といっても明るく開放的な尾根歩きです。

七ツ石山から雲取山へ向かう石尾根縦走路・ブナ坂
七ツ石山から雲取山へ向かう石尾根縦走路・ブナ坂

奥多摩の登山道には樹林帯の中を歩くコースも多いですが、石尾根には視界の開ける場所が点在しています。

天気が良ければ富士山や南アルプス、丹沢、小金沢連嶺などを眺めながら歩けます。

水根山から鷹ノ巣山の間で見れる、豪快な富士山展望
水根山から鷹ノ巣山の間で見れる、豪快な富士山展望
高丸山頂上付近から見る、小金沢連嶺 中央右が大菩薩嶺
高丸山頂上付近から見る、小金沢連嶺 中央右が大菩薩嶺

特に鷹ノ巣山七ツ石山周辺の展望は素晴らしく、「ここが東京都内なのか」と思うような景色が広がっていました。

一方で、奥多摩駅から尾根上のピークを踏みながら歩くと、アップダウンの多いハードなルートになります。

巻き道を利用できる区間もありますが、今回は六ツ石山・鷹ノ巣山・七ツ石山を越える尾根通しを選びました。

景色は素晴らしいのですが、テント泊装備を背負った足には確実に効いてきます。


雲取山とは

雲取山は、東京都・埼玉県・山梨県の境に位置する標高2,017mの山です。

七ツ石山から見る「雲取山」 まだまだ遠く見えます
七ツ石山から見る「雲取山」 まだまだ遠く見えます😩

東京都の最高峰であり、深田久弥が選んだ日本百名山のひとつでもあります。

日本百名山の大きな標柱 富士山も見えます
日本百名山の大きな標柱 富士山も見えます👀

雲取山にはいくつかの登山ルートがありますが、どの登山口から歩いても距離が長く、奥多摩らしい山深さを感じられます。

今回のように奥多摩駅から石尾根を歩くルートでは、標高約340mの奥多摩駅から少しずつ高度を上げ、長い尾根をつないで山頂を目指します。

山頂からは富士山や南アルプス、奥秩父の山々だけでなく、前日に歩いてきた石尾根の稜線も見渡せました。

長い道のりを自分の足でつないできたからこそ、山頂で見る景色も特別なものになります。

別ルートが気になる方は、鴨沢から雲取山へ登り、飛龍山まで縦走した秋のテント泊記録「雲取山から飛龍山縦走|紅葉とご来光を楽しむ1泊2日テント泊」もどうぞ。


三条の湯とは

三条の湯は、雲取山の南側、深い谷間にある温泉付きの山小屋です。

三条の湯・受付 飲み物や軽食はもちろん、手ぬぐいやTシャツなど土産物も豊富
三条の湯・受付 飲み物や軽食はもちろん、手ぬぐいやTシャツなど土産物も豊富😆

最寄りのバス停からも徒歩で約3時間かかり、車道から簡単に訪れられる場所ではありません。

水力発電やバイオトイレなど、自然の力を利用しながら運営されている昔ながらの山小屋で、周囲には深い森と三条沢の渓谷が広がっています。

テント場の管理棟 周りには沢が流れてます
テント場の管理棟 周りには沢が流れてます

今回は時間の都合で温泉には入らず、小屋前で休憩しただけでした。

それでも、渓谷沿いのテント場や静かな小屋の雰囲気を見て、「次はここを目的地にして泊まりたい」と思える場所でした。

テント場は渓流の近く ロケーションは最高です
テント場は渓流の近く ロケーションは最高です👍️

石尾根を歩き、雲取山で朝日を眺め、最後に三条の湯へ下る。

今回のルートは、尾根歩き、山深さ、秘湯の雰囲気を一度に味わえる満足度の高い縦走コースです。

アクセス・駐車場・バス情報

今回のルートはJR青梅線・奥多摩駅をスタートし、下山後はお祭バス停から路線バスで奥多摩駅へ戻ります。

スタート地点とゴール地点が異なるため、電車やバスの時間を含めて計画を立てる必要があります。


奥多摩駅へのアクセス

石尾根縦走のスタート地点は、JR青梅線の終着駅・奥多摩駅です。

奥多摩駅 バスターミナルをはじめ、周辺には下山後に立ち寄れる温泉、飲食店、お土産店が充実
奥多摩駅 バスターミナルをはじめ、周辺には下山後に立ち寄れる温泉、飲食店、お土産店が充実😆

駅から石尾根縦走路の登山口までは徒歩で移動できます。

駅前にはトイレや自動販売機があり、登山前の準備を整えやすい場所です。

  • 所在地:東京都西多摩郡奥多摩町氷川
  • 新宿駅からの所要時間:乗り継ぎにより約1時間40分から2時間
  • 登山口まで:駅から徒歩でアクセス可能

早朝に到着する場合は、青梅駅での乗り継ぎ時間も含めて確認しておきましょう。


奥多摩駅周辺の駐車場

今回は奥多摩駅近くの町営駐車場を利用しました。土日料金で1日1,200円でした。

町営氷川駐車場 建物の奥にトイレあり
町営氷川駐車場 建物の奥にトイレあり

マイカーの場合は奥多摩駅周辺に車を置き、下山後にお祭バス停から奥多摩駅へ戻って車を回収する流れになります。

駐車料金や営業時間、利用条件は変更されることがあるため、出発前に奥多摩町の案内を確認してください。

僕が行った日は、近くの運動公園の駐車場がイベントで使えませんでした。週末や連休の混雑もあるため、満車や閉鎖に備えて周辺の駐車場を複数調べておくと安心です。


お祭バス停から奥多摩駅へ

三条の湯から後山林道を下ると、国道411号沿いのお祭バス停に到着します。

お祭の停留所 バスは2〜3時間に1本の間隔
お祭の停留所 バスは2〜3時間に1本の間隔🚌

お祭バス停からは、西東京バスで奥多摩駅へ戻れます。

ただし、奥多摩湖・丹波山方面のバスは運行本数が限られています。

下山が遅れると長時間待つことになるため、事前に乗車予定の便を決め、林道歩きの時間も含めて余裕のある計画を立てておきましょう。

西東京バスでは2026年4月改正のハイキング時刻表が公開されています。掲載されていない停留所については、公式の時刻表検索を利用できます。


逆ルートで歩く場合の注意点

逆ルートは、お祭バス停から三条の湯へ入り、雲取山へ登ってから石尾根を奥多摩駅へ下るルートです。

石尾根を下りで歩けるため、一見すると楽に感じるかもしれません。

しかし、逆ルートの核心部は三条の湯から雲取山までの登りです。

三条の湯の標高は約1,100m。雲取山山頂までは約900mの標高差があり、水無尾根の急な登りが続きます。

登山道には桟道や狭い場所もあり、凍結する季節は特に注意が必要です。

三条の湯から雲取山 滑りやすい箇所も多いので要注意
三条の湯から雲取山 滑りやすい箇所も多いので要注意

さらに、前日にお祭バス停から三条の湯までの長い林道を歩いた翌朝に、この登りが待っています。

石尾根が下りになるからといって、必ずしも楽なルートではありません。

もうひとつ、入山時刻がバスの運行時間に左右される点も見落とせません。

お祭を通らない便でも、鴨沢西バス停からお祭まで徒歩約15分で移動できます。三条の湯の公式サイトでも、鴨沢西から歩く方法が案内されています。

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