※この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。実際に使用している装備を中心に紹介しています。
テント泊登山に挑戦してみたいけれど、何を持っていけばいいのか分からない。
そんな人に向けて、1泊2日のテント泊に必要な装備をまとめました。
テント泊では、日帰り登山に比べて荷物が一気に増えます。
だからこそ、これから装備をそろえるなら、軽さも意識して選ぶことが大切です。
必要な装備を背負って山を歩き、テントを張り、景色を眺めながらご飯を食べる。
山で過ごす一晩には、日帰り登山とはまた違った楽しさがあります。
▶関連記事:山小屋泊とテント泊どっちがおすすめ?費用・荷物・快適さの違いを比較

装備をそろえる前に|「軽さ」は最初から意識する
装備リストの前に、ひとつだけ私の考えを。
私がテント泊装備をそろえ始めた頃は、UL(ウルトラライト※)という言葉をそれほど聞きませんでした。
買い替えたり買い足したりしているうちに、いつの間にか巷でよく聞くようになった言葉です。
実際、北アルプスや有名なテント場を歩いていると、軽量化を意識したザックやテントを見かけることが増えています。
そんな時代の流れもあって、今では道具を買うとき、重さを必ず確認するようになりました。

現在の私のテント泊装備は、1泊2日で食料や水を含めて約12kg。
歩けない重さではありませんが、長い登り返しでは「もう少し軽くしたいなあ」というのが本音です。
水の量や季節によって変わりますが、快適さを大きく落とさず、10kg前後に抑えるのが目標です。
最初に価格だけで選ぶと、テントも寝袋も重くなり、それを入れるために大きなザックが必要になって、結果的に歩くのがつらくなります。
数年後に軽い道具へ買い替えると、かえって出費も増えます。
軽さは目的ではなく、テント泊を楽しむための手段です。
安全に関わる装備と、しっかり眠るための装備は削らない。
それ以外は、財布と相談しながら軽くしていく。
この記事はその考え方で書いています。
※UL(ウルトラライト):装備を軽量化し、身体への負担を減らして歩く登山スタイルのこと。この記事では、単に最軽量の道具をそろえるのではなく、「必要なものを見極めて、不要な重さを減らす考え方」として紹介しています。
1泊2日のテント泊装備一覧

この記事では、日帰り登山の基本装備を持っていることを前提に、無雪期(夏〜初秋)の1泊2日で追加したいテント泊装備を紹介します。山小屋が併設されたテント場に泊まり、自炊する場合を想定しています。
▶関連記事:夏山登山の持ち物チェックリスト|初心者が日帰りで必要な装備一覧
季節や標高、天候によって必要な防寒着や寝袋は変わるので、実際の山行に合わせて調整してください。
まずは、必要な装備の全体像を一覧表で見てみましょう。
| 分類 | 装備 | 必要度 | 軽量化の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| ⛺️泊まる | テント | ◎ 必須 | 軽量化の効果が大きい | 設営のしやすさ・結露への対応も確認 |
| ⛺️泊まる | グラウンドシート | ○ 推奨 | 専用品でなくてもよい | テントの底からはみ出さない大きさに |
| ⛺️泊まる | 寝袋(シュラフ) | ◎ 必須 | ダウンは軽くてコンパクト | 快適温度を優先 |
| ⛺️泊まる | スリーピングマット | ◎ 必須 | 方式によって重量差が大きい | 断熱性も確認 |
| ⛺️泊まる | ペグ・張り綱 | ◎ 必須 | 多くのテントに付属 | 出発前に数と状態を確認 |
| ⛺️泊まる | 補修用品 | ○ 推奨 | 最小限でよい | エアマット利用なら特に |
| ⛺️泊まる | 寝袋・着替えの防水対策 | ◎ 必須 | 防水スタッフバッグやパックライナーを使用 | 寝袋は特に濡らさない |
| ⛺️泊まる | ヘッドライト | ◎ 必須 | ― | 予備電池や充電の備えも |
| ⛺️泊まる | 小型ランタン | △ あると快適 | 省略しやすい | テント内で便利 |
| 🍳食べる | バーナー・ガス缶・ライター | ◎ 必須 | 小型モデルで十分 | 使用できる場所か確認 |
| 🍳食べる | クッカー・カトラリー | ◎ 必須 | 最初はひとつ・家の物で代用可 | 重すぎない物を |
| 🍳食べる | 食料・行動食 | ◎ 必須 | フリーズドライが軽い | 行程分+予備食 |
| 🍳食べる | 水・ウォーターボトル | ◎ 必須 | 水場があれば減らせる | テント場の水場を確認 |
| 👕着る | レインウェア | ◎ 必須 | 軽さだけで選ばない | 上下セパレート |
| 👕着る | 防寒着 | ◎ 必須 | ダウンは軽量 | 夏でも夜は冷える |
| 👕着る | 着替え・予備の靴下 | ○ 推奨 | 汗冷えを防ぐ着替えを | 持ちすぎが一番の重量増 |
| 👕着る | 防寒用の帽子・手袋 | ○ 季節・天候による | 季節に応じて | 夏でも高山では冷える |
| 🧭 安全 | ザック | ◎ 必須 | 装備が決まってから選ぶ | 40〜60Lが目安 |
| 🧭 安全 | 地図・登山アプリ | ◎ 必須 | ― | 紙地図と併用 |
| 🧭 安全 | スマートフォン | ◎ 必須 | 1台で複数の役割を持てる | 地図を事前にダウンロード |
| 🧭 安全 | モバイルバッテリー・ケーブル | ◎ 必須 | 必要容量に合わせる | 満充電とケーブルを確認 |
| 🧭 安全 | ファーストエイドキット | ◎ 必須 | 削らない装備 | エマージェンシーシートも |
| 🧭 安全 | 日焼け止め | ○ 推奨 | 使う分だけ小さな容器に | 高山は日差しが強い |
| 🧭 安全 | ゴミ袋 | ◎ 必須 | 薄手を数枚 | 濡れ物の収納にも使える |
| 🧭 安全 | 現金 | ○ 推奨 | 必要額だけ | キャッシュレス非対応に備える |
| 🧼暮らす | トイレットペーパー | ○ テント場による | 芯を抜き、使う分だけ | 備え付けや持ち込みルールを確認 |
| 🧼暮らす | ウェットティッシュ | △ あると便利 | 必要枚数だけ小分け | 使用後は持ち帰る |
| 🧼暮らす | ボディシート・ドライシャンプー | △ あると快適 | 使う分だけ小分けに | さっぱりします |
| 🧼暮らす | 常備薬 | ◎ 該当者は必須 | ― | 普段の薬は忘れずに |
| 🧼暮らす | 虫除け | ○ 季節による | ― | 夏のテント場で活躍 |
| 🧼暮らす | 身分証明書・健康保険の資格確認手段 | ○ 推奨 | ― | マイナ保険証または資格確認書を確認 |
| 🧼暮らす | 歯ブラシ・タオル・耳栓 | △ あると快適 | 省略しやすい | 耳栓は意外と活躍 |
ここからは、初めてそろえるときに特に迷いやすい装備を中心に解説します。表に掲載した小物類は、記事後半のチェックリストでも確認できます。
重量と快適性を左右する4つの装備|テント・寝袋・マット・ザック
テント・寝袋・スリーピングマット・ザックの4つは、重量・価格・収納サイズへの影響が大きい装備です。ここだけはじっくり選びたいので、順番に見ていきます。
テント|初めてならダブルウォールが扱いやすい
初めてなら、結露に対応しやすく、扱いやすいダブルウォールテントが安心です。
私はザ・ノース・フェイスのマウンテンショット1を使っていますが、軽さだけでなく居住性も考えて選びました。
あわせて使うグラウンドシートは、テントの底面からはみ出さない大きさにしてください。
はみ出していると、雨水がテントの下に流れ込むことがあります。
寝袋(シュラフ)|快適温度と保温力で選ぶ
行く山の予想最低気温を確認し、それに対応する「快適温度」の寝袋を選びます。
ここは重量よりも保温力を優先してください。
私が使っているのは、旧モデルのアルパイン ダウンハガー800 #3です。現在は、現行モデルとしてシームレス ダウンハガー800 #3が販売されています。
同じ「#3」でも、販売時期やモデルによって重量や温度表示が異なります。購入するときは、商品名だけで判断せず、製品ごとの快適温度を確認してください。
スリーピングマット|寝心地と断熱性で選ぶ
スリーピングマットは、主に次の3種類があります。
- 空気で膨らませる「エアマット」
- 空気と内部のフォームで膨らむ「セルフインフレータブルマット」
- 気泡を閉じ込めた素材を使う「クローズドセルマット」
エアマットは寝心地がよく、収納もコンパクトですが、穴が開いて空気が抜けると本来の性能を発揮できないのが弱点です。
セルフインフレータブルマットは、エアマットよりも薄いモデルが多い一方、内部のフォームによる安定した寝心地があります。
クローズドセルマットには、蛇腹状に折りたたむタイプと、くるくる巻いて収納するロールタイプがあります。かさばる代わりに軽くて丈夫で、広げるだけですぐに使えます。
私はセルフインフレータブルマット派です。
使っているのは、NEMO(ニーモ)の「ゾア」。軽くて収納も小さく、薄いながら地面の凹凸をやわらげてくれます。夏山のテント泊では、これで不満なく眠れています。
山でよく眠れるかどうかで、翌日の楽しさが全然違います。
重量や収納サイズだけでなく、使う季節に合った断熱性も確認してください。
ザック|背負い心地を優先
ザックは、軽さだけでなく背負い心地も重視したい装備です。
私はグレゴリーのパラゴン58を使っています。軽量性と背負い心地のバランスがよく、テント泊装備もしっかり収まるので気に入っています。
私が使っている58Lモデルと、現在販売されているモデルでは、容量構成や仕様が異なります。現行モデルを選ぶ場合は、パラゴン50や60などを比較するとよいでしょう。
1泊2日の目安は40〜60Lほどですが、必要な容量はテントや寝袋、マットの収納サイズによって変わります。
軽量でコンパクトな装備が中心なら40〜50L台に収まることもありますが、装備が大きい場合や食料が多い場合は、余裕のある容量が必要です。
テント泊用のザックを最初に買う人も多いのですが、先に主要な装備を決め、実際にすべて入ることを確認してから選ぶと、容量選びで失敗しにくくなります。
食事と水の装備|お湯を沸かすだけでいい

初めてのテント泊では、凝った料理よりも、お湯を沸かすだけで食べられるものがおすすめです。
必要なのは、バーナー、ガス缶、ライター、クッカー、カトラリー。
最初はクッカーひとつで調理と食器を兼ねれば、荷物を減らせます。
食料は必要な分と予備食を用意します。
フリーズドライやアルファ米は、軽くて調理も簡単です。
一方、山での食事を楽しみにしている人は、多少の重量を受け入れて好きなメニューを持っていくのもいいでしょう。
水はテント場の水場によって必要量が変わります。
水場が利用できるか、枯れていないかを事前に確認し、不安があれば必要量を持参するか、浄水器を用意します。
削ってはいけない防寒・安全装備

荷物を軽くしたくても、レインウェア、防寒着、ヘッドライト、地図、ファーストエイドなど、安全に関わる装備は削れません。
夏でも標高の高いテント場では、日が沈むと急に気温が下がります。
歩いている間は使わなくても、停滞中や就寝前に着る防寒着を用意します。
レインウェアは上下セパレートのものを選びましょう。
スマートフォンは地図、カメラ、連絡手段を兼ねます。
地図を事前にダウンロードし、モバイルバッテリーと充電ケーブルも忘れずに持っていきましょう。
寝袋や着替えは、防水スタッフバッグに入れておくと、雨がザックの中まで染みた場合にも、寝袋や着替えを濡れから守りやすくなります。
軽量化しても削らないもの
レインウェア/防寒着/ライト/水/地図/救急用品
テント場の生活用品チェックリスト

生活用品は、こまかく解説するよりチェックリストで確認するのが早いです。
忘れやすいものばかりなので、出発前にさっと見返してください。
テント場で使う生活用品
この中で、私が特に欠かせないのがドライシャンプーです。
お風呂に入れないテント泊でも、頭がさっぱりするだけで快適さがかなり変わります。
テント泊装備を軽くするコツ

全部の道具を高価な軽量品にする必要はありません。私が意識しているのはこれだけです。
- 道具は重量を確認してから買う
- 着替えと食料を持ちすぎない
- 調理道具を増やしすぎない
- テント場で買えるもの・補給できるものを調べておく
- レインウェア・防寒着・水・ライトなど安全に関わるものは削らない
一番お金のかからない軽量化は、不要なものを持っていかないことです。
何グラム削れたかを競う必要はありません。
私も、多少重くてもよく眠れる装備や使いやすい道具は持っていきます。
大切なのは、自分にとって必要な重さかどうかです。
初めてのテント泊を楽しむコツ

最初のテント泊は、歩行時間が短く、山小屋が併設されたテント場がおすすめです。
水場や売店があれば荷物も減らせますし、何かあったときも安心です。
▶関連記事:夏山テント泊の魅力とおすすめテント場5選|夕焼け・星空・朝焼けを楽しむ山旅
テントを張り終えたら、あとは何もしなくていい時間です。
夕食を食べて、コーヒーを飲んで、暮れていく空をぼーっと眺める。
日帰り登山なら下山している時間に、山の中にいられる。
ただそれだけのことが、ものすごく贅沢に感じます。
夜は星空、朝はまだ静かな山。
この時間を味わえるのが、重い荷物を背負ってでもテント泊をする理由だと私は思っています。
まとめ|装備がそろえば、山の一晩が待っている

初めてのテント泊では、持っていきたいものが増えて、荷物も重くなりがちです。
最初から完璧な軽量装備をそろえる必要はないので、一つひとつの重さを確かめながら、無理のない範囲でそろえていきましょう。
実際に一晩過ごすと、使わなかったものや、逆に必要だったものが見えてきます。
その経験をもとに少しずつ装備を見直していくのが、自分に合った軽量化への近道です。
まずは歩行時間が短く、設備の整ったテント場から。
自分の荷物を背負って山で一晩過ごした経験は、きっと次の登山につながります。
次の休み、テントを担いで山へ行ってみませんか。


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