こんにちは、あっくんです!
今回は、ゆるハイク百名山をお送りします!
シリーズ「ゆるハイク百名山」とは?
「気軽に本格的な山の楽しさを味わいたい」というわがままな願いを叶えてくれる山を紹介するシリーズ。
シリーズ第5回の舞台は、長野県富士見町にある入笠山(にゅうかさやま)です。
✅ 登山を始めたばかりで、まだ体力に自信がない
✅ 花や景色をゆっくり楽しみながら歩きたい
✅ 暑い夏でも涼しく歩ける山に行きたい
そんな人にぴったりの山が、入笠山です。
標高は1,955m。
2,000m近い山なのに、ゴンドラを使えば山頂まで徒歩約60分。
しかもこの山、ただ楽なだけではありません。
湿原、花畑、そして晴れれば山頂から八ヶ岳・富士山・アルプスを見渡す360度の大展望。
私が歩いたのは7月上旬、梅雨真っ只中の曇り空でした。
雨は降らないものの、展望はまず期待できない。
それでも「今日は花を楽しもう」と決めて出かけました。
結果——正直、驚きました。
展望ゼロでも、大満足だったんです。

この日の主役は、キバナノヤマオダマキ、アヤメ、ニッコウキスゲ。

ほかにもクリンソウ、ノハナショウブ、クガイソウ…数えきれないほどの花たちが迎えてくれました。

今回は梅雨の曇り空の下、愛犬すい(チワワ・2歳♂)と歩いた体験をもとに、初心者でも安心して楽しめる入笠山の魅力を紹介していきます。
この記事でわかること
✅ 入笠山は登山初心者でも大丈夫?
✅ ゴンドラ利用ルートの所要時間と体力度
✅ 入笠湿原・山野草公園など花の見どころ
✅ 曇りの日でも楽しめる?いつ行くのがおすすめ?
✅ アクセス・駐車場・ゴンドラ料金の最新情報
入笠山ってどんな山?
長野県富士見町にある入笠山は、標高1,955mの展望と花の山です。
南アルプスの最北端に位置していて、花の百名山・日本三百名山にも選ばれています。

そして入笠山といえば、「花の宝庫」。
ゴンドラ山頂駅周辺の入笠すずらん山野草公園では、春から秋にかけて多くの山野草が次々と見頃を迎えると紹介されています。
6月にはドイツすずらん約20万本、入笠湿原では日本すずらん約100万本の大群落が楽しめることでも有名です。
さらにこの山のすごいところは、歩く距離に対して満足度がとにかく高いこと。
富士見パノラマリゾートのゴンドラで一気に標高約1,780mまで上がれるので、
- 山野草公園まで…徒歩約1分
- 入笠湿原まで…徒歩約10分
- 入笠山山頂まで…徒歩約60分
と、初心者や家族連れでも無理なく歩けます。
実際に歩いてみて感じたのは——
入笠山の花は、数日で入れ替わる。
だから、いつ行っても「初めての入笠山」に出会える。
1週間後に行ったら、きっとまた新しい花が迎えてくれる。そういう山です。
入笠山が初心者におすすめな理由
ゴンドラで一気に標高を上げられる
入笠山最大の特徴が、富士見パノラマリゾートのゴンドラです。
山麓駅(標高約1,050m)から山頂駅(標高約1,780m)まで、約10〜15分の空中散歩。
標高差約730mを一気に稼げます。

登山でいちばん体力を使う「登り始めの標高稼ぎ」をゴンドラにお任せできるので、体力に自信がない人でも安心です。
そしてもうひとつ、ワンコも一緒にゴンドラに乗れるのが入笠山の良いところ(一頭800円・リード着用)。
うちのすいはこの日がゴンドラ初体験。窓の外を眺める顔が「ラクやねぇ」と言っているようでした(笑)

実際、この日はワンコ連れの登山者が他にも割といました。
犬連れで歩ける山を探している人にも、入笠山はうってつけです。
山頂まで約60分。それでいて、ちゃんと登山
「ゴンドラで登る山なんて、物足りないんじゃない?」
そう思う人もいるかもしれません。
でも安心(?)してください。山頂手前には、ちゃんと急登があります。
距離は短いものの、息が切れる登りです。
先を行くすいに「早よ行こ」という顔で振り返られながら、私はゆっくり登りました(笑)

短い行程の中に、湿原の木道、林の中の道、最後の急登と変化があるので、「登山をした」という満足感はしっかり味わえます。
曇りでも楽しめる。花・湿原・展望の「全部盛り」
展望の山は、天気が悪いと魅力が半減します。
以前紹介した三ツ峠山は、まさに「晴れの日を狙う山」でした。
でも入笠山は違います。
この日は曇りで展望ゼロ。
それでも花と湿原だけで、一日楽しめました。
正直、花の写真を撮っていると全然前に進みません(笑)
「曇りだから山はやめておこう」ではなく、「曇りだから入笠山に行こう」。
そんな選択肢になる山です。

おすすめルート|ゴンドラ山頂駅から入笠山を往復
今回私が歩いたのは、いちばんスタンダードなこのルートです。
往路:ゴンドラ山頂駅 → 入笠すずらん山野草公園 → 入笠湿原 → 入笠山山頂
復路:往路と同じ
- 行動時間: 3時間23分(うち休憩 約1時間)
- 距離: 4.0km
- 累積標高差: のぼり293m/くだり289m
- コース定数: 7(やさしい)※標準タイム1:57で算出
- 体力度: ★☆☆☆☆(初心者向け)
- ゆるハイク度: ★★★★★(すごくゆるハイク!)
- 注意点: 山頂手前の急登は登山靴推奨。雨後の木道・登山道はぬかるみとスリップに注意
ゴンドラ山頂駅〜入笠湿原
ゴンドラを降りると、すぐ目の前が入笠すずらん山野草公園。
歩き始めて1分で花に囲まれるという、なんとも贅沢なスタートです。
この日、山野草公園はキバナノヤマオダマキ、ニッコウキスゲが多めでした。

▼ ニッコウキスゲをたっぷり楽しみたい人は、同じくゆるハイク百名山の霧ヶ峰もおすすめです。
山野草公園を抜けて林の中を10分ほど下ると、入笠湿原が現れます。
入口には鹿避けのゲートがあるので、開けたら必ず閉めましょう。

木道の敷かれた湿原に出た瞬間、空がぱっと開けます。
梅雨どきの湿原は、とにかく緑が濃い。
晴れの日の華やかさとはまた違う、しっとりした美しさでした。

入笠湿原〜花畑〜入笠山登山口
湿原から先へ進むと、山腹に広がる花畑へ。
このあたりは季節の山野草が多いエリアで、足が止まる回数がどんどん増えていきます。
この日出会った花は、アヤメ、クリンソウ、ノハナショウブ、クガイソウ、ハクサンフウロなど。
特にノハナショウブの濃い紫は、曇り空の下でもはっとする鮮やかさでした。


花畑を登りきったところが入笠山登山口。
ここから山頂への登りが始まります。
入笠山登山口〜入笠山山頂
登山口から山頂までは約20〜30分。
途中で岩場コースと迂回コースに分かれますが、どちらを歩いても山頂に着きます。
この日は途中から少しガスが出てきて、樹々にサルオガセ(樹に垂れ下がる地衣類)が揺れる森はどこか幻想的。
曇りの日ならではの雰囲気です。

そして山頂手前の急坂を登りきると——入笠山、登頂です。

山頂はとても広く、ベンチ代わりの岩もあちこちに。
晴れていれば、八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスを見渡す360度の大パノラマが広がります。
この日は真っ白。何も見えません(笑)
それでも広い山頂でのんびりお昼を食べて、気づけば50分以上ものんびりしていました。
展望がなくても居心地がいいのは、山頂が広くて開放感があるからだと思います。
ちなみに帰りのゴンドラからは、八ヶ岳がうっすら顔を出してくれました。
右端に編笠山。この「少しだけ見えた」が、次は晴れの日に来ようと思わせてくれます。

入笠山の見どころ
入笠すずらん山野草公園
ゴンドラ山頂駅から徒歩1分。春から秋まで、多くの山野草が入れ替わりで咲く公園です。
6月には約20万本のドイツすずらんが見頃を迎えます。
7月上旬はニッコウキスゲとキバナノヤマオダマキが主役でした。
八ヶ岳を正面に望むロケーションも最高です。


入笠湿原
約100万本の日本すずらん群落で知られる湿原。
すずらんの季節が終わっても、初夏から秋まで湿原の花が次々に主役を交代していきます。
梅雨どきの深い緑の湿原は、木道をのんびり歩くだけでも来る価値があります。


花畑
入笠湿原の先、山頂への登りに向かう山腹のエリア。夏はここがいちばん花の密度が高いかもしれません。


入笠山山頂の360度展望
晴れていれば、日本アルプス3つ+八ヶ岳+富士山をまとめて見渡せる大パノラマ。
ここまでそろう山は、そう多くありません。
私はまだ「真っ白の山頂」しか知らないので、これは次回のお楽しみに取ってあります(笑)

入笠山はいつ行くのがおすすめ?
結論から言うと——
入笠山は「花のピークを狙う山」というより、「行くたびに違う花に出会える山」です。
富士見パノラマリゾートでは、6月〜9月にかけて約150種の山野草が楽しめると紹介されていて、2026年も7月1日から「涼風の入笠花暦」がスタートしています。
花たちは数日単位で入れ替わっていくので、1週間後に行けばまた新しい花が迎えてくれます。
| 時期 | 楽しみ方 |
|---|---|
| 6月 | すずらんの季節。入笠湿原・山野草公園が主役 |
| 7月〜8月 | 夏の山野草が最盛期。標高1,800m前後の涼しい高原ハイクにぴったり |
| 8月〜9月 | マツムシソウ、エゾリンドウなど秋の花へバトンタッチ |
| 10月〜11月 | 花は少なくなるが、空気が澄んで紅葉と展望狙いに |
| 12月〜4月 | 雪山入門としても人気。ただし夏山とは装備が別物なので注意 |
そして個人的には、梅雨どきの入笠山がいちばんいいんじゃないかと思っています。
緑は濃いし、花は最盛期に向かうし、涼しいし。
……まあ、今回初めて行ったんですけどね(笑)
それくらい、「梅雨の曇り空でこれなら、他の季節はどうなるんだ」と思わせてくれる山でした。
アクセス・駐車場・ゴンドラ情報
車でのアクセス
- 中央自動車道・諏訪南ICから約7分
- 駐車場:1,300台・無料
- カーナビ設定:「富士見パノラマリゾート」
山梨からも諏訪方面からもアクセスしやすいのが魅力です。
▼ 電車で行ける初心者向けの山を探している人は、中央線沿線の登山コースも参考にしてみてください。
※花のシーズンは山頂方面へ上がる林道にマイカー規制(8:00〜15:00は一般車通行禁止)があるため、ゴンドラ利用が基本と考えてください。規制地点の沢入登山口から歩いて登るルートもありますが、駐車場は30台ほどと少なく、5〜7月は早朝から満車になることも。初心者や花目当ての人は、ゴンドラ利用が安心です。
電車・無料送迎バスでのアクセス
JR中央本線・富士見駅から富士見パノラマリゾートまで無料送迎バスが運行されています(2026年は4/25〜11/24の期間毎日運行)。
| 行き | 帰り |
|---|---|
| JR富士見駅 10:00発 → 富士見パノラマ 10:10着 | 富士見パノラマ 15:00発 → JR富士見駅 15:10着 |
本数が限られるので、電車利用の場合は時間に余裕を持った計画がおすすめです。
ゴンドラ営業・料金(2026年グリーンシーズン)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業期間 | 2026年4月25日〜11月15日 |
| 運行時間 | 4〜10月:8:30〜16:00(下り最終16:30)/11月〜:8:30〜15:30(下り最終16:00) |
| 往復券 | 大人2,600円/小学生1,300円(未就学児無料) |
| 片道券 | 大人2,000円/小学生1,000円 |
| ペット | 一頭800円(リード着用) |
チケットはWEBで事前購入もできます(当日は窓口で引換)。
※ゴンドラの運行状況・料金は変更される場合があります。出発前に富士見パノラマリゾート公式サイトで最新情報を確認してください。

山小屋情報|ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館)
山頂直下・標高約1,800mには、山小屋ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館)があります。
山頂からの下山途中に立ち寄れる位置で、ランチ営業もしているので休憩ポイントとしても人気です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 営業期間 | グリーンシーズン:GW〜11月中旬(通年型で冬季営業もあり) |
| 予約 | 宿泊は要予約(電話 0266-62-2083 受付7:00〜20:00/公式サイトからも予約可) |
| 収容人数 | 最大40名程度(貸切プランは1〜40名で案内) |
※営業日・ランチ内容は変わることがあるので、ヒュッテ入笠公式サイトで最新情報を確認してください。

実際に歩いて感じた「ゆるハイクポイント」
ここからは、実際に歩いた私の目線で、入笠山の「ゆるハイクポイント」をまとめます。
- スタートから楽。ゴンドラのおかげで、歩き始めた時点ですでに標高1,780m
- 曇りでも楽しい。展望ゼロの日でも、花と湿原だけで大満足できる
- 自然とゆっくりペースになる。花が多すぎて、急ぎたくても急げない(笑)
- 最後はちゃんと登山感。山頂手前の急登で、ほどよい達成感が味わえる
- ワンコと一緒に楽しめる。ゴンドラも登山道も犬連れOK。すいも終始楽しそうでした
久しぶりのトレッキングだったすいが、足早に先を歩いていく姿を見て、「ああ、連れてきてよかったな」としみじみ思いました。

入笠山は「一度登って終わり」ではなく、季節を変えて何度も歩きたくなる山です。
入笠山登山の注意点
初心者向けの山とはいえ、標高2,000m近い山です。最低限の準備はしていきましょう。
- 服装:山頂駅周辺の夏の気温は15〜22℃前後と涼しめ。天気が崩れると一気に冷えるので、薄手の防寒着とレインウェアは必携です
- 靴:山野草公園や湿原まではスニーカーでも歩けますが、山頂まで行くなら登山靴・トレッキングシューズ推奨。山頂手前の急登は雨の後は特に滑りやすいです
- 時間:花の写真を撮っていると想像以上に時間がかかります。ゴンドラの下り最終時刻(16:30/11月以降は16:00)は必ず頭に入れておきましょう
- 日差し:晴れの日の湿原や山頂は日陰が少ないので、帽子と日焼け対策を
- 鹿避けゲート:湿原の出入口にあります。通ったら必ず閉めましょう
▼ 短いコースでも、夏山では水分・塩分・行動食の準備が大切です。

入笠山はこんな人におすすめ
- 初めての高原ハイクを楽しみたい人
- 登山初心者だけど、山頂まで登る達成感も味わいたい人
- 花や湿原をゆっくり楽しみたい人
- 暑い夏に、涼しい山を歩きたい人
- 愛犬と一緒に登れる山を探している人(ゴンドラはペット同伴OK・一頭800円)
- 天気がすっきりしない日でも、山を楽しみたい人

逆に「ガッツリ歩きたい」人には少し物足りないかもしれません。
その場合は大阿原湿原まで足を延ばすなど、歩く距離を延ばす楽しみ方もあります。
▼ 花の山が好きな人は、山の花カテゴリーもぜひのぞいてみてください。
まとめ|入笠山は何度でも歩きたくなる、花のゆるハイク名山
入笠山は、ゴンドラで気軽に標高を上げられるのに、湿原・花畑・(晴れれば)360度の大展望まで全部そろった、満足度の高い山です。
そして最大の魅力は、数日ごとに入れ替わる花たちが、いつ行っても迎えてくれること。
梅雨の曇り空でも、展望ゼロでも、この山は一日楽しませてくれました。
「本格的な山はまだ不安。でも、ちゃんと山を楽しみたい」
そんな人にこそ、入笠山はぴったりの一座です。
私も次は晴れた日に、山頂からの360度パノラマと、また新しい花たちに会いに行きます!







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