涸沢テント場ガイド|紅葉期の混雑・張る場所・自分のテントを見失わないコツ

涸沢テント場ガイド。紅葉期は900張、自分のテントを見失わない? 山まとめ

紅葉の三連休に、涸沢カールのテント場に2泊してきました。

紅葉の三連休だけあって、テント場は想像以上の混雑でした。

13時18分。涸沢小屋への道から見下ろしたテント場
13時18分。涸沢小屋への道から見下ろしたテント場

涸沢のテント場は、目の前に紅葉のカールと穂高の岩壁が広がる人気のテント場。

涸沢ヒュッテと涸沢小屋、2つの小屋が近くにあって、食事にもビールにも困りません。

そのかわり、地面は石だらけで、傾斜のある場所も少なくありません。

紅葉の時期は、テントが数百張も並びます。

ちなみに私が利用した10月10日は900張(公式)でした。

テントが多いため、暗くなると自分のテントを見失うこともあります。

受付横には「テント場遭難多発してます」という注意書きまでありました。

この記事では、料金や受付などの基本情報と、実際に泊まってわかったことを紹介します。

良かったところ
  • 目の前に穂高とカール。朝はモルゲンロート
  • 涸沢ヒュッテと涸沢小屋、2つの小屋の食事と売店が使える
  • 涸沢ヒュッテのトイレは、テント泊なら無料(公式)
  • 涸沢小屋でStarlinkのWi-Fiにつながった
注意したいところ
  • 紅葉の時期は超混雑
  • 暗くなると自分のテントを見つけにくい
  • 地面は石が多く、斜めのところが多い
  • テント場は電波が弱い。今回はネットにつながらなかった
  • 今回の10月は、水が細くなっていた
  • 紅葉の時期の土曜日は900張(涸沢ヒュッテ公式)

涸沢テント場の基本情報

まず、料金や受付などの基本情報です。

項目内容
場所北アルプス・涸沢カール(涸沢ヒュッテと涸沢小屋のあいだ)
標高涸沢小屋 2,350m(テント場は小屋より下)
料金1人1泊 大人2,000円・小人1,000円
予約不要(当日受付・先着順)
受付公式では14時頃〜17時(今回は13時30分から)
支払い現金
コンパネ1枚500円。予約不可・先着順
トイレ涸沢ヒュッテ(テント泊利用者は無料)
水場涸沢ヒュッテ(飲用水は無料)
レンタルテント4人用12,000円(要予約・幕営料は別)
受付の前の看板。1泊大人2,000円・小人1,000円、コンパネ500円
受付の前の看板。1泊大人2,000円・小人1,000円、コンパネ500円

涸沢ヒュッテの2026年の営業期間は、4月27日〜11月3日です(5月11日〜31日は改修工事のため休業)。
最新の情報は、涸沢ヒュッテの公式サイトで確認してください。

受付と設営|先に張って、あとで受付

私たちが涸沢に着いたのは、10時43分。

この時、テント場は5割ぐらい埋まっていました。

涸沢ヒュッテの公式サイトでは、テントの受付は14時頃から17時までと案内されています。

この日は、涸沢野営受付所の看板に13時30分から受付開始と書いてありました。

受付まで時間があったので、先にテントを張りました。

テントの受付小屋(最終日の朝5時56分。まだ閉まっている時間です)
テントの受付小屋(最終日の朝5時56分。まだ閉まっている時間です)

受付は、山友が済ませてくれました。

支払いは現金です(ほかの方法は確認していません)。

受付をすると、「テント設営許可証」の札をもらえます。

これを、外から見えるところに付けておきます。

テント設営許可証。テントの外から見えるところに付けます
テント設営許可証。テントの外から見えるところに付けます

受付の時間は、日によって変わるかもしれないので、涸沢野営受付所で確認してください。

▶関連記事:初めてのテント泊|テント場到着後の流れと過ごし方

地面と張る場所|石と斜面

涸沢のテント場は、石がゴロゴロしています。

斜めのところも多め。

大きな石で区画が区切られています。

10時52分のテント場の地面
10時52分のテント場の地面

ペグは、刺さるところと刺さらないところがありました。

板を敷けるコンパネ(1枚500円)を使いたかったのですが、この日は売り切れでした。

コンパネは予約ができず、先着順です(公式)。

最終日の早朝には、受付横にコンパネが積まれていました。

利用する場合は、現地で貸し出し状況を確認してください。

最終日の朝、受付の横に積まれていたコンパネ
最終日の朝、受付の横に積まれていたコンパネ

私は、登山道から近すぎず遠すぎない、平らなところに張れました。

自分のテント。まわりは石だらけです
自分のテント。まわりは石だらけです
撤収したあとの地面。ここにテントを張っていました
撤収したあとの地面。ここにテントを張っていました

設備|トイレ・水場・売店・Wi-Fi


トイレと水場

トイレと水場は、涸沢ヒュッテにあります。

受付横の掲示板にも「トイレ・水場は涸沢ヒュッテ」と書いてありました。

涸沢ヒュッテのトイレは、テント泊なら無料です(公式)。

涸沢ヒュッテのトイレ(夜2時)
涸沢ヒュッテのトイレ(夜2時)
涸沢ヒュッテの水場(夜2時)
涸沢ヒュッテの水場(夜2時)

2026年10月の水不足

今回の10月は、涸沢の水が細くなっていました。

雨が少なく、天気のいい日が続いて、水が少なくなっていたそうです。

涸沢ヒュッテと涸沢小屋の公式インスタグラムでも、横尾や徳沢で水を汲んできてほしいと呼びかけていました。

2日目の夜からは、水場にも「水不足」と書いた段ボールが貼られていました。

急に出なくなったら困るので、私は夜中にトイレへ行ったとき、水を満タンにしておきました。

これは2026年10月の三連休の状況です。いつも水が少ないわけではありません。

出かける前に、両小屋の公式サイトやインスタグラムを見ておくと安心です。


売店と食事

テント泊でも、2つの小屋の売店と食事が使えます。

ロング缶のビールは800円、生ビールは1,000円。どちらの小屋も同じ料金でした。

どちらの小屋も、缶ビールなどのお酒やソフトドリンクの自動販売機がありました。

夕方の売店は、どちらも列ができていて、涸沢ヒュッテのほうが長い列でした。

2日目(10/11)の夕方、涸沢ヒュッテでは缶ビールと手作りおでんが売り切れていました。

手作りおでんが売り切れると、レトルトのおでんに切り替わっていました。

手作りおでん、食べたかったです(笑)

涸沢小屋は、モツ煮とソフトクリームが売り切れでしたが、ほかはまだありました。

涸沢ヒュッテのロング缶で乾杯。1本800円でした
涸沢ヒュッテのロング缶で乾杯。1本800円でした
涸沢小屋のメニュー。カレーライス1,200円、おでん1,000円
涸沢小屋のメニュー。カレーライス1,200円、おでん1,000円

電波とWi-Fi

今回の紅葉の三連休は、テント場でスマホにアンテナが立っていても、ネットにつながりませんでした。

山友はドコモ、私は日本通信SIM(ドコモ回線)を使っていました。

涸沢小屋では、StarlinkのWi-Fiにつなぐことができました。

涸沢ヒュッテの公式サイトには、テントの人はKDDIの「山小屋Wi-Fi」が使えるとあります。

現地で見たときは、有料プランの契約が条件でした。

電波のつながり方は、通信会社や日によって変わります。

紅葉の時期は混み合ってつながりにくくなると、涸沢小屋も告知していました。

混雑|紅葉の三連休、土曜日は900張

今回の三連休の初日、テント場はどんどん埋まっていきました。

日時様子
10/10 10:52着いたとき。5割ぐらい
10/10 16:03テントがかなり増えた
10/10 17:38夕暮れ。斜面いっぱい
10/11 17:022日目の夕方
10月10日10時52分。着いたときのテント場
10月10日10時52分。着いたときのテント場
16時3分。涸沢ヒュッテの上から
16時3分。涸沢ヒュッテの上から
17時38分。薄暗くなってきたテント場
17時38分。薄暗くなってきたテント場
10月11日17時2分。2日目の夕方
10月11日17時2分。2日目の夕方

涸沢ヒュッテの公式インスタグラムでは、「2週続いて土曜日は900張のテント」と発信されていました。

涸沢ヒュッテの公式インスタグラム(10月11日)
涸沢ヒュッテの公式インスタグラム(10月11日)

これは、2026年10月10日〜12日に泊まった1回の様子です。

撮った場所はそれぞれ違うので、写真の比較は目安にしてください。

自分のテントを見失わないために

900張も並ぶと、同じような色と形のテントばかりになります。

受付横の掲示板には、こんな呼びかけがありました。

受付横の掲示板。「テント場遭難多発してます」
受付横の掲示板。「テント場遭難多発してます」
  • テントを張った場所を覚える
  • テントと周りの写真を撮る
  • 目印をつける
  • 仲間と離れない

実は、私もこの「テント場遭難」をしています。


1日目の夜、10分の迷子

1日目の夜、涸沢ヒュッテのテラスで夕食を食べたあと、私はトイレに寄りました。

それで、山友とは別々にテントへ戻ることになりました。

日が暮れて、あたりは薄暗くなっています。

17時48分。テントに灯りがともりはじめます
17時48分。テントに灯りがともりはじめます

テント場に戻ると、自分のテントがまったくわかりません。

歩いても歩いても、見つかりません。

10分ぐらい、テント場をさまよいました。

マジで泣きそうでした。

最後は、歩き回り続けて、なんとか見つけました。

似たテントばかりで、自分のテントがどれだかわからない(イメージ)
似たテントばかりで、自分のテントがどれだかわからない(イメージ)

2日目の夜には、近くの人が、私のテントを自分たちのテントと間違えてライトで照らしていました。

暗いと、本当に見分けがつかないんだと思います。

夜には、ほかの人が私のテントを間違えて照らす場面もありました(イメージ)
夜には、ほかの人が私のテントを間違えて照らす場面もありました(イメージ)

2日目は、早めに夕食に行って、山友と一緒にテントへ戻りました。

明るいうちに戻ったので、この日は迷いませんでした。


見失わないためのコツ

まずは、明るいうちに、自分のテントとまわりの写真を撮っておくこと。

近くの大きな岩や通路、小屋との位置関係を覚えておくと、暗くなっても探しやすくなります。

出かけるときは、テントの中のライトを点けておくのも手です。

ただ、900張もあると、似たような明かりもたくさん並びます。

ライトは、あくまで補助と考えておくと安心です。

テントの中のライトを点けておくと、暗くなっても見つけやすい(イメージ)
テントの中のライトを点けておくと、暗くなっても見つけやすい(イメージ)
テントを見失わないために
  • 明るいうちに、テントとまわりの写真を撮る
  • 近くの岩や通路、小屋との位置関係を覚える
  • 仲間と一緒に戻る。暗くなる前に戻る
  • 出かけるときは、テントの中のライトを点けておく

ベースとしての使い方|テントを置いて北穂から奥穂へ

2日目は、テントを涸沢に張ったまま、テント泊の装備を置いて身軽に北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳をまわりました。

地点時刻
涸沢小屋6:30
北穂高岳8:24
涸沢岳10:40
奥穂高岳12:00
涸沢(テント場)15:08
北穂高岳の南稜から見下ろした涸沢カール
北穂高岳の南稜から見下ろした涸沢カール

重い荷物はテントに置いて、軽い荷物で歩けました。

テントを撤収する時間は、公式サイトに記載がありませんでした。

私たちは、最終日の朝6時41分に涸沢を出発しています。

コースの様子は、こちらの記事にまとめています。

▶関連記事:涸沢テント泊|紅葉のカールから北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳へ、快晴の2泊3日

アクセス|沢渡・上高地から

今回は、沢渡から始発のバスで上高地に入りました。

上高地を5時27分に出発して、横尾・本谷橋を経て、涸沢に着いたのは10時43分です。

涸沢小屋の公式サイトでは、上高地から約6時間とされています。

沢渡の駐車場と始発バスのことは、こちらの記事にまとめました。

▶関連記事:沢渡駐車場から上高地へのアクセスガイド|始発バスの切符・混雑・料金を実体験で解説

まとめ|暗くなる前に、テントへ戻ろう

涸沢のテント場は、目の前に涸沢カールが広がり、朝にはモルゲンロートも楽しめるテント場でした。

10月11日5時52分。涸沢ヒュッテのテラスから見たモルゲンロート
10月11日5時52分。涸沢ヒュッテのテラスから見たモルゲンロート

そのかわり、紅葉の時期は900張のテントが並びます。

  • 受付は公式で14時頃〜17時(今回は13時30分から)
  • 地面は石と斜面。コンパネは先着順
  • トイレ・水場は涸沢ヒュッテ
  • 今回は、テント場でネットにつながらなかった
  • 明るいうちに写真を撮って、暗くなる前にテントへ戻る

私のようにテント場迷子にならないように、明るいうちに、自分のテントのまわりを覚えておいてくださいね。

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