「夏山」と一口に言っても、景色はまったく違います。
花の咲く高原、苔むした森、静かな湖、火山、稜線に残る雪渓。どれも夏にしか会えない景色です。
山梨在住のゆるハイカーの僕が、実際に夏に歩いた山の写真を見返して、「ここはもう一度歩きたいな」と感じた4コースを選びました。
のんびり歩ける高原から、テント泊の本格縦走まで、難易度はバラバラです。
今回は細かい解説よりも、写真が主役。
ページをめくるように、夏山の景色を楽しんでいってください。

今回紹介する4コースの比較表
| 山・コース | エリア | 景色の特徴 | 難易度 | おすすめタイプ |
|---|---|---|---|---|
| 霧ヶ峰 | 長野・諏訪 | 高原・花・大展望 | ★☆☆☆☆ | 夏山初心者 |
| 白駒池〜高見石 | 北八ヶ岳 | 苔・森・湖 | ★★☆☆☆ | 涼しい森歩きが好きな人 |
| 乗鞍岳 | 北アルプス南部 | 火山景観・湖・高山植物 | ★★★☆☆ | 初めての3,000m級 |
| 五色ヶ原縦走 | 立山連峰 | 稜線・雪渓・高山植物 | ★★★★★ | 本格縦走を楽しみたい人 |
※4コースは「景色」を基準に選んでいるため、難易度にはかなり差があります。
特に五色ヶ原縦走は本格的な縦走コースです。「難易度」の欄を目安にしてください。
霧ヶ峰|花と草原を楽しむ夏の高原歩き
夏の霧ヶ峰は、どこまでも続く草原と花の山です。
ニッコウキスゲが咲く7月は特に華やかで、緑の斜面が黄色に染まります。

車山肩から歩き出せば、比較的短時間で山頂に立てます。
この日は愛犬のすい(チワワ・♂2歳)と一緒でした。
比較的歩きやすい道が多く、すいも終始ごきげんでした。

振り返ると、眼下にはヴィーナスライン、遠くには幾重にも重なる山々が見えました。


日差しを遮るものが少ないので、暑い日は早朝スタートが快適です。
花の写真を撮りながら、のんびり歩くのにちょうどいい山だと思います。

夏山初心者、花を見ながら歩きたい人、短時間で絶景を楽しみたい人
▼ この日の詳しい様子は、霧ヶ峰・車山を愛犬すいと歩いた登山記録でも紹介しています。
白駒池〜高見石|苔の森と湖に包まれる涼感ハイク
標高2,100mにある白駒池の周辺は、一面の苔の森です。
歩き出した瞬間に空気がひんやりして、下界の暑さを忘れました。

湖畔一周は比較的歩きやすく、散策感覚で楽しめます。ただし、木の根や滑りやすい場所もあるため、足元には注意が必要です。
木々の間から湖面が見えるたび、つい立ち止まってしまいました。

高見石へ向かう道は岩がゴロゴロしていて、完全な遊歩道ではありません。
スニーカーより登山靴のほうが安心です。

高見石の岩の上に立つと、森の向こうに白駒池が見えます。
山頂からの大展望とは違う、森と湖に包まれた静かな景色です。
僕はこの眺めが好きで、何度か通っています。


暑さを避けたい人、苔や森が好きな人、静かな湖の景色を楽しみたい人
乗鞍岳|短い行程で味わう3,000m級の別世界
乗鞍岳は、標高2,700mの畳平から歩き始められる山です。
比較的短い行程で、3,000m級の景色を味わえます。

歩き出してすぐ、火山らしいザレた稜線と、青い水をたたえる湖が目に入ります。
霧ヶ峰のやわらかい景色とはまったくの別物で、「高い山に来たんだな」と実感しました。

剣ヶ峰から見下ろす権現池の色は、写真を見返すたびに驚きます。

砂礫地に咲くコマクサも、この山らしい景色のひとつです。

道そのものは比較的歩きやすいのですが、標高は3,000m級。
高山病や天候の急変には注意が必要です。防寒着と雨具は必ず持っていってください。

初めて3,000m級に挑戦したい人、火山景観と高山植物を楽しみたい人
五色ヶ原縦走|歩いた先に待つ北アルプスの大絶景
最後は、今回の4コースの中では別格にハードな五色ヶ原縦走です。
雪渓や岩場を越えて、歩いた人だけがたどり着ける場所。
簡単には行けないぶん、北アルプスの奥深さを全身で感じられます。
朝、テントから顔を出すと、五色ヶ原全体が朝焼けに染まっていました。
木道と山小屋と残雪だけの静かな別世界。この景色は今でも忘れられません。


道中には夏山らしい要素がそろっています。
鬼岳周辺では、夏でも雪渓が残ります。ひんやりした空気を感じる一方、通過時は足元に注意が必要です。


コバイケイソウの群落や、ツガザクラやチングルマの咲くお花畑にも出会えました。


はっきり書いておくと、このコースは初心者向けではありません。体力も経験も必要です。
それでも、ゆるハイカーの僕が「いつかまた歩きたい」と思い続けている、憧れの夏山です。
本格縦走を楽しみたい人、雪渓や高山植物、山小屋泊・テント泊の山旅に憧れる人
五色ヶ原までの道のりや、テント泊の様子は、薬師岳〜五色ヶ原縦走の登山記録で詳しく紹介しています。
まとめ|自分が見たい景色から選ぼう
手軽に花と草原を楽しむなら霧ヶ峰。
涼しい森歩きなら白駒池〜高見石。
高山らしい景色なら乗鞍岳。
圧倒的なスケールを求めるなら五色ヶ原。
同じ夏山でも、見える景色はこんなに違います。体力や経験に合わせて、「自分が見たい景色」から選んでみてください。
写真を見返していたら、僕もまた歩きたくなってきました。
この夏、あなたはどの景色に会いに行きますか。





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