馬の背|正面からの日差しがきつい
西駒山荘を出ると、しばらくは気持ちのいい稜線歩きです。
正面には木曽駒ヶ岳。赤い屋根の天狗荘が、稜線の上に小さく見えています。


この馬の背に入ってから、なかなかこたえました。
太陽がちょうど真上。日陰がありません。
ここまでずっと樹林帯を歩いてきたので、急に暑くなった感じがしました。
このルートを歩くなら、日焼け止めは必須です。そして水はこまめに補給しましょう。

11時をまわったころから、ガスが上がってきました。
朝はあれだけ晴れていたのに、雲が湧いてきて、どんどん稜線が白くなっていきます。

11時29分、頂上山荘テント場に到着。桂小場から6時間39分でした。
テント場|ロープウェイ登山者と合流
テント場に着いてみると、まだ場所を選べる状態でした。
受付の方から「今日は多分いっぱいになりますのでなるべく詰めて張ってくださいね」と言われました。

テントはザ・ノース・フェイスのマウンテンショット1。5年目です。
もう20回くらい張っているので、張るのは慣れたもの。
石が多くペグの効きは良好で、隣のテントと前室が正面で向き合わないように張りました。


設営が終わって、マットを敷いて、ザックの中身を出します。
それだけで、ここが今日の私の家になります。
衣食住を背負ってやってきました!
テント泊が面白いのは、これなんですよね。
▶関連記事:夏山テント泊の魅力とおすすめテント場5選|夕焼け・星空・朝焼けを楽しむ山旅
木曽駒ヶ岳|ガスの中の山頂
13時、身軽になって山頂へ。テント場から20分ほどです。
着いたら、ガスで真っ白でした。

展望はゼロ。でも「まだチャンスはある」と思ってました。
山頂はテント場から近いので、夕方も明日の朝もすぐ来ることが出来ます。
山頂には人がたくさん。
ロープウェイで上がってきた人も、休憩したり写真を撮ったりして思い思いに楽しんでいます。
桂小場コースの人はまばらだったので、その差に少し驚きました。

頂上木曽小屋|白いコマクサ
山頂から少し木曽側へ下ると、頂上木曽小屋があります。
時間があったので、散歩がてら周回してみました。

屋根の石を見て、ここがどれだけ風の強い場所か分かりました。
小屋のまわりの砂礫地に、コマクサが咲いています。
朝、西駒山荘で群落を見てきたばかりです。
しゃがんでよく見たら、白いコマクサが混じっていました。


コマクサは何度も見ています。でも白は初めてでした。夢中で写真を撮りました。
朝、西駒山荘で読んだ看板を思い出しました。
この山のコマクサは一度絶滅して、昭和52年から地元の人が種をまき、平成2年からは中学生が植え付けている。そうやって戻ってきた花です。
その中に、白が3株ありました。
私は白いコマクサを見たのは初めて。小躍りしたくなるくらいの喜びです!
今回の山行の目玉のひとつになりました。
千畳敷カール|同じ山の、違う入口
コマクサの余韻に浸りつつ、さらなる花を求めて千畳敷まで下りてみることにしました。
もともとは2日目の朝に予定していた場所ですが、時間にだいぶ余裕があるので行ってみることに。

乗越浄土から八丁坂を下ります。
上りも下りもたくさんの人。すれ違いのため立ち止まることもしばしばありました。
振り返るとカールが目前に。すごい迫力です。


八丁坂を下りきると、そこは軽装の人たちで溢れかえってます。
テント場から木曽駒ヶ岳、そして千畳敷カール。徐々に観光客が増えてきたことは感じてましたが、ここに来ると登山の格好をしている人は圧倒的に少数でした。
しかし、花は本当に多かったです。


斜面いっぱいにコバイケイソウが咲いていました。
曇ってしまったのが少し残念でしたが、これだけ咲いていれば十分でした。

八丁坂を登り返して、テント場へ戻ります。
標高差250mの登り返しは、軽装でもキツかったです。
テント場の夕方|何もしない時間


戻ってきて、テントに入って、ビールをプシュ!
この一杯のために担いできました(笑)「ぷはー」です。
日帰りだと、山頂に着いたら下りるしかありません。
テント泊なら、行動を終えたあとも山の中にいられる。
ぼーっと雲を眺めている時間が、いちばん贅沢でした。
ライチョウと、日の入り
18時すぎ、日の入りを撮りに木曽駒ヶ岳へ向かいました。
その途中で、出会いました。

ライチョウです。親とヒナで、5〜6羽。
岩のあいだをちょろちょろと歩いています。他の登山者も優しく見守っていました。


太陽が御嶽山の上に落ちていきます。18時55分でした。



夜|テントの灯りと、星
21時すぎ、テントから出てみました。

テントの灯りが色とりどりに灯って、その上に星が出ています。

天の川も狙ってみました。
スマホのナイトモードで、平らな岩の上に置いて固定して、長時間露光です。

スマホでこれだけ撮れれば十分でした。
一日の最後に一言。
実は、この夜は静かではありませんでした。
夜の8時、9時になっても近くのテントから話し声がずっと聞こえていました。
テントでの話し声とか物音って、意外と遠くまで聞こえるんです。
自分もこんな風に思われないように気をつけよう。そう思った夜でした。


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