冷池山荘テント場ガイド|傾斜・風・トイレ・ペグ・予約を実泊レビュー

冷池山荘テント場。正面に剱岳・立山、石・傾斜・風は実際どう? 山まとめ

北アルプス・後立山連峰の冷池山荘テント場に泊まってきました。

私が泊まったのは、2026年9月22日から23日の1泊2日。シルバーウィークの連休です。

設営完了。テントの正面に剱岳と立山
設営完了。テントの正面に剱岳と立山

冷池のテント場は、剱岳と立山を正面に見ながら泊まれるテント場でした。

そのかわり、地面は尖った石が多くて、どこも少し傾いています。

風も強めで、小屋までは坂を15分ほど下ります。

この4つは、冷池山荘の公式サイトにも正直に書いてあります。

この記事では、それが実際にどうだったのかを、写真と時刻で紹介します。

良かったところ
  • 正面に剱岳と立山。テントの中に座ったまま見られる
  • 種池山荘・爺ヶ岳・針ノ木岳・スバリ岳まで見渡せる
  • テント泊は水1L無料。名簿を持っていけば、さらに0.5L無料
  • ペグは刺さった。石が多いので補強にも困らない
  • 冷池山荘から鹿島槍ヶ岳の南峰まで、道標で2時間30分
注意したいところ
  • 地面は尖った石が多く、どこも傾斜している
  • 今回は風が強め。夜中は結構吹いていた
  • 今回は、夕方の西日がかなり眩しかった
  • トイレは小屋の外トイレ。テント場から坂を15分ほど下る
  • 連休の特定日は完全予約制。今回は夕方にはほぼ満杯
  • 今回の朝は、テントが結露していた
  • テントを張ったままの鹿島槍ヶ岳への往復は控える(現地の看板)

冷池山荘テント場の基本情報

まず、料金や予約などの基本情報です。

項目内容
場所北アルプス・後立山連峰(爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳のあいだ)
標高冷池山荘 2,410m(テント場は小屋より上)
テント料金大人1人 2,000円/学生1,000円/小学生800円
テント受付冷池山荘で受付してから設営。現金払い
予約週末・連休などの特定日は完全予約制。その他は予約不要。
張数約60張
水山荘で購入(1L 200円)。テント泊は1人1L無料、名簿持参でさらに0.5L
トイレ冷池山荘の外トイレ
小屋からテント場上り約15分・距離約250m(公式)
営業期間(2026年)7月1日〜10月17日泊まで
利用日2026年9月22日(火)〜23日(水・祝)

料金・張数・水・予約・営業期間は、冷池山荘の公式サイトによる情報です。

料金や予約の決まりは変わることがあります。最新の情報は公式サイトで確認してください。

▶冷池山荘・種池山荘(公式サイト)

冷池山荘の窓に貼ってあった2026年の営業予定
冷池山荘の窓に貼ってあった2026年の営業予定

予約|連休は完全予約

冷池のテント場は、週末や連休などの「特定日」は完全予約制です。

2026年のシルバーウィークも特定日でした。

私はネット予約をしてから現地に行っています。

項目内容(2026年)
予約の締め切りネット予約は当日の朝7時まで/電話は前日の17時まで
予約なしで来た場合通常料金に加えて1人3,000円の割増
キャンセル前日16時まで。当日キャンセルは1人2,000円
予約専用電話0261-22-1263

当日キャンセル料は、台風などによるやむを得ないキャンセルも対象です。

今回の山行は、台風で行き先を2回変えています。

予約は、行き先と天気が固まってから入れました。

なぜ完全予約なのか。

公式サイトには、張り数を「テント場の広さに合わせた適正数」にするため、と書かれています。

以前は足の踏み場もないほど張られたり、指定地の外にはみ出したりしたことがあったそうです。

冷池山荘からテント場へ|登り15分

冷池山荘に着いたのは10時22分。

受付を済ませて、テント場へ向かいます。

テント場は、小屋から鹿島槍ヶ岳の方向へ登った先です。

冷池山荘の道標。「テント場 15分」「鹿島槍ヶ岳南峰 2:30」
冷池山荘の道標。「テント場 15分」「鹿島槍ヶ岳南峰 2:30」

道標には「テント場 15分」。

私の写真の時刻では、小屋で撮った最後の1枚が10時37分、テント場の入口の看板が10時52分。

ちょうど15分でした。

小屋の標高が2,410m、テント場は私のスマホのGPSで約2,460m。

50mほどの登りです。

テントを張ってしまえば空身ですが、水を汲みに行くのもトイレに行くのも、この道を往復することになります。

テント場に着いてからの受付や設営の流れは、こちらにまとめています。

▶関連記事:初めてのテント泊|テント場到着後の流れと過ごし方

テント場の地面|尖った石と、どこも傾斜

テント場に着いて、まず目に入ったのが石です。

10時50分ごろのテント場。まだ数張でした
10時50分ごろのテント場。まだ数張でした

公式サイトの説明は「尖った石が多い」「どの場所もやや傾斜している感じ」。

そのとおりでした。

テント場の地面。角のある石がゴロゴロしています
テント場の地面。角のある石がゴロゴロしています

石はゴロゴロしていますが、張れないほどではありません。

平らな場所を探しても、どこも少し傾いています。

張る場所|一段下の、展望のいいところ

どこに張るか、けっこう悩みました。

どこも傾斜があって、石も多い。

だったら、展望のいいところにしよう。

どうせ傾斜はあるので(笑)

私が張った場所。一段下がったところで、正面が剱岳・立山方面
私が張った場所。一段下がったところで、正面が剱岳・立山方面

私が選んだのは、テント場の中の一段下がったところ。

剱岳・立山の方向が開けています。

テントの中に座ったまま入口を開けると、剱岳と立山が目の前です。

夕方、テントの入口から。雲海の向こうに剱岳・立山

種池山荘、爺ヶ岳、針ノ木岳・スバリ岳も見えていました。

テントはザ・ノース・フェイスのマウンテンショット1です。

▶関連記事:テント泊登山の装備リスト|初めての1泊2日に必要な持ち物

風とペグ|石で囲んで補強

公式サイトには「見晴らしもいいがその分風も強い」ともあります。

この日も、風はやや強めでした。

ペグは、全部刺さりました。

石のあいだの土に、ちゃんと入っていきました。

ただ、風が強かったので、ペグのまわりを石で囲むように補強しました。

ペグのまわりは石だらけ。風が強かったので、石で囲んで補強しました
ペグのまわりは石だらけ。風が強かったので、石で囲んで補強しました

まわりに石がいくらでもあるので、補強の材料には困りません。

夜中も、風は結構吹いていました。

水・トイレ・ゴミ

冷池のテント場には、水場もトイレもありません。

どちらも冷池山荘まで下ります。


水|テント泊は1L無料、名簿でさらに0.5L

テント場の周辺に水場はなく、水は冷池山荘で買います。

1Lで200円です。

テント泊は1人1L、水が無料でもらえます。

さらに、公式サイトの宿泊者名簿を印刷して記入し、持っていくと、0.5Lの追加サービスがあります。

私は名簿を持っていったので、受付で「1L」と「0.5L」の2枚のサービス券をもらいました。

券なので、必要なときに汲めます。

実際に使った水は、こうでした。

いつどうしたか量
受付のあと0.5Lの券をすぐ使った。鹿島槍ヶ岳往復の飲み水に0.5L(無料)
鹿島槍ヶ岳から戻ったあと夕食用に。1Lの券+0.5Lを購入(100円)1.5L
2日目・種池山荘下山の飲料用、コーヒー用に購入(100円)0.5L

冷池で使った水は、あわせて2L。

そのうち1.5Lが無料でした。

名簿は、印刷して書いていくだけで0.5L増えます。

公式サイトによると、受付も短く済むそうです。

私は次も持っていきます。


トイレ|小屋の外トイレまで下る

テント泊の人のトイレは、冷池山荘の外トイレです。

冷池山荘の外トイレの案内。「靴をはいたまま使用できる」
冷池山荘の外トイレの案内。「靴をはいたまま使用できる」

靴をはいたまま使えます。

冷池山荘の外トイレ
冷池山荘の外トイレ

テント場からは、行きが下りで帰りが登り。

私は夜中に1回、朝に1回、テント場からトイレまで下りました。

撤収して帰るときにも、小屋でもう1回。

夜中はヘッドランプ必須です。

また、テント場の入口の看板では、早朝・夜間のトイレ利用などは複数で行動するよう案内されています。

外トイレの中。「トイレの維持管理協力金 200円」の貼り紙
外トイレの中。「トイレの維持管理協力金 200円」の貼り紙

外トイレには「1回200円のトイレチップにご協力下さい」と書いてあります。

公式サイトでは、チップのお願いは日帰りや通過の人に向けたものになっています。

私は翌日、通過した種池山荘のトイレで200円を払いました。


ゴミ|持ち帰りが基本

ゴミは持ち帰りです。

小屋の前には空き缶とペットボトルの回収箱がありますが、「購入したもののみ」と書いてあります。

空き缶とペットボトルの回収箱。山荘で購入したものだけです
空き缶とペットボトルの回収箱。山荘で購入したものだけです

担いできた缶は、担いで帰ります。

公式サイトには、テント場の周辺にラーメンの残り汁などを捨てないように、とも書かれています。

混雑|連休の特定日、夕方にはほぼ満杯

私が泊まったのは、シルバーウィークの特定日です。

完全予約制でも、張る場所が指定されているわけではありませんでした。

私が泊まった日は、空いている場所から選びました。

その日の埋まり方を、時刻とあわせて書いておきます。

時刻テント場の様子
10:50ごろ到着。まだ数張
11:30ごろ設営完了
12:00ごろ鹿島槍ヶ岳へ出発。まだ場所を選べる余裕あり
16:05ごろ鹿島槍ヶ岳から戻る。テントがびっしり並ぶ
17:00ごろ夕ごはんの時間。まだ設営しているパーティがいた
翌4:30ごろ夜明け前。テントの灯りがずらり
翌5:45ごろ撤収前。ほぼ満杯のまま
11時55分ごろ。まだすき間がありました
11時55分ごろ。まだすき間がありました
16時5分ごろ。鹿島槍ヶ岳から戻ると、テントがびっしり並んでいました
16時5分ごろ。鹿島槍ヶ岳から戻ると、テントがびっしり並んでいました

昼前はまだ選べる状態でした。

鹿島槍ヶ岳から戻った16時すぎには、テントがびっしり並んでいました。

夕ごはんを食べているときにも、まだ設営しているパーティがいました。

かなり満杯な感じです。

翌朝4時30分ごろ。テントの灯りがずらり
翌朝4時30分ごろ。テントの灯りがずらり

これは2026年のシルバーウィークに泊まった1回の状況です。

平日や時期によって、埋まり方は変わります。

夜と朝|風・気温・結露

17時20分ごろ、足元の雲海が金色に染まりました。

17時半すぎ、太陽が剱岳・立山の稜線の向こうへ隠れます。

そのあとは、剱岳と立山のシルエットが残りました。

17時43分、テント場で12℃
17時43分、テント場で12℃

17時43分で、気温は12℃。

夜中は風が結構強く吹いていましたが、そこまで寒くはありませんでした。

翌朝4時34分、テントの入口で7℃
翌朝4時34分、テントの入口で7℃

翌朝4時34分、テントの入口で測ると7℃でした。

今回の朝は、テントが結露していました。

撤収のときは、ちょっと嫌な感じです😅

5時45分ごろ、撤収前のテント場。奥の剱岳・立山が朝日で赤く
5時45分ごろ、撤収前のテント場。奥の剱岳・立山が朝日で赤く

5時36分に、東の雲海から日が昇りました。

振り返ると、剱岳と立山が赤く染まっていました。

テント場から見たモルゲンロートの剱岳・立山
テント場から見たモルゲンロートの剱岳・立山

テントの前で、ご来光もモルゲンロートも見られます。

冷池のテント場に泊まる、いちばんの理由かもしれません。

鹿島槍ヶ岳への往復|テントは張ったままにしない

冷池山荘から鹿島槍ヶ岳の南峰までは、道標で2時間30分。

冷池は、鹿島槍ヶ岳へ往復する拠点になる場所です。

ただ、テント場の入口には、こんな看板があります。

テント場の入口にある、冷池山荘の看板
テント場の入口にある、冷池山荘の看板

「熊出没!注意!! テント場御利用時のお願い!」

  • テントの外にゴミや食料、ザック等を置きっぱなしにしない。
  • テントを張ったままの鹿島槍への往復は控える。(小屋の自炊室を荷物置場として利用して下さい。)
  • 早朝や夜間の行動(トイレ利用等)は、必ず複数で行う。

公式サイトにも「当テント場周辺でもクマの目撃が近年目立ちます」とあります。

正直に書くと、私は設営してから、空身で鹿島槍ヶ岳へ往復しました。

看板の2つ目を見落としていました。

次に冷池から鹿島槍ヶ岳へ往復するときは、テントを張ったままにせず、看板の案内どおり小屋の自炊室を荷物置場として利用します。

往復にかかった時間は、こうでした。

時刻行動
12:00ごろテント場を出発(アタックザック)
13:16鹿島槍ヶ岳 南峰(2,889m)
13:52鹿島槍ヶ岳 北峰(2,842m)
16:04テント場に戻る

北峰まで足を延ばして、4時間ちょっと。

今回は、昼前に冷池に着いたので、その日のうちに往復できました。

ただ、日の入りは17時40分ごろです。

着いたらまず看板を確認して、戻りの時間に余裕をもって出発してください。

鹿島槍ヶ岳への往復や、吊尾根の様子は登山日記に書いています。

▶関連記事:鹿島槍ヶ岳テント泊|台風一過、雲海の上を歩いた柏原新道〜冷池山荘の1泊2日

アクセス|扇沢から柏原新道

冷池山荘へは、扇沢の柏原新道登山口から登るのが一般的です。

柏原新道を種池山荘まで登り、爺ヶ岳を越えて冷池山荘へ。

私は5時5分に柏原新道登山口を出て、冷池山荘に着いたのは10時22分でした。

扇沢の柏原新道登山口。ここから種池山荘、爺ヶ岳を越えて冷池山荘へ
扇沢の柏原新道登山口。ここから種池山荘、爺ヶ岳を越えて冷池山荘へ

扇沢の駐車場の場所や、連休の混雑は、こちらにまとめています。

▶関連記事:扇沢・柏原新道登山口の駐車場ガイド|無料駐車場の混雑と2026年の工事を実体験で解説

まとめ|剱・立山を正面に泊まるテント場

冷池のテント場は、剱岳と立山を正面に見ながら泊まれるテント場でした。

冷池のテント場から。日が沈んだあとの剱岳
冷池のテント場から。日が沈んだあとの剱岳

地面は尖った石が多くて、どこも傾いています。

風も強めで、トイレと水は小屋まで坂を下ります。

公式サイトが書いているとおりでした。

それでも私は、テントの中から剱岳と立山が見える場所を選びました。

どうせ傾いているなら、景色のいいほうへ。

夕方は金色の雲海と、剱岳・立山に沈む夕日。

朝はモルゲンロート。

どちらも、テントの前で見られました。

連休などの特定日に泊まるなら、予約と名簿を忘れずに。

着いたら、まずテント場の入口の看板を読んでください。

テントの入口を開けたら、剱岳と立山。

冷池のテント場は、それだけで泊まりに来る理由になる場所でした。

※料金・予約・営業期間などは変わることがあります。お出かけ前に冷池山荘の公式サイトで最新の情報を確認してください。

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