1日目|奥多摩駅から石尾根を縦走して五十人平へ
奥多摩駅 → 石尾根縦走路登山口 → 六ツ石山 → 鷹ノ巣山 → 七ツ石山 → 五十人平野営場
- 行動時間:約8時間21分
- 距離:約19.0km
- 獲得標高:2,279m
奥多摩駅から石尾根縦走路登山口へ
朝7時20分、奥多摩駅近くの駐車場をスタートしました。
まずは石尾根縦走路の登山口を目指します。
駅から登山口までは、しばらく舗装路歩きです。
羽黒三田神社に立ち寄り、安全登山をお願いしてから登山道へ入ります。

ここから、長い石尾根縦走の始まりです。

序盤からしっかり標高を上げていくため、最初からペースを上げすぎないように歩きました。
この先はまだまだ長いので、登り始めは意識的にゆっくり進みます。
登山口から六ツ石山へ
最初のピークとなる絹笠山を越えると、少しずつ尾根道らしい雰囲気になってきます。

登山道を挟んで左右で植生が異なる場所もあり、長い樹林帯の中でも変化を感じながら歩けました。

三ノ木戸山(さぬきどやま)には屋根のある休憩スペースがあります。

ここでひと息ついたあとに待っていたのが、狩倉山への急登です。
まだ序盤だからと油断していましたが、これがなかなか手強い登り。
テント泊装備の重さもあり、早くも足に負担を感じ始めます。

10時30分、標高1,478mの六ツ石山に到着しました。

山頂に着いた時点でかなり登ってきた感覚がありますが、石尾根全体で見れば、まだ前半にも入っていません。
「もうずいぶん歩いた」と思わせておいて、まだまだ先がある。
これが石尾根の魅力であり、洗礼でもあります。
石尾根の豆知識|名前の由来と広い防火帯
石尾根という名前は、尾根上にある六ツ石山と七ツ石山に由来するといわれています。
また、稜線の一部が広く開けているのは、山火事の延焼を防ぐために木々を伐採した「防火帯」が設けられているためです。
この防火帯が、石尾根ならではの明るく開放的な景観をつくっています。
六ツ石山から鷹ノ巣山へ
六ツ石山を出発し、将門馬場でお昼休憩にしました。

この先もアップダウンが続くため、ここでしっかりエネルギーを補給しておきます。
将門馬場を過ぎると、カラ沢ノ頭、城山、水根山とピークが続きます。
ひとつ越えても、また次の登り。
「ピークが多すぎる……」と思いながらも、少しずつ標高を上げていきました。
そして12時20分に到着したのが、標高1,736mの鷹ノ巣山です。

鷹ノ巣山の山頂手前から南側の景色が開け、富士山に見守られながらの登頂です。

山頂に立つと、目の前には富士山、南アルプス、丹沢、小金沢連嶺の山々が広がっていました。

この日は天気にも恵まれ、思わず足を止めて見入ってしまうほどの大展望。
石尾根歩きの中でも、特に印象に残った場所です。
ここまでの疲れは確実にたまっていましたが、山頂からの景色を見た瞬間、素直に「歩いてきてよかった」と思えました。
鷹ノ巣山から七ツ石山へ
鷹ノ巣山を過ぎても、登りは終わりません。
日陰名栗山、高丸山と、さらにピークが続きます。
特に高丸山への登りは急で、1日の後半ということもあり、かなり足にきました。


巻き道を利用する選択肢もありますが、今回は尾根上のピークをつなぎながら進みます。

千本ツツジを越え、この日最後の大きなピークとなる七ツ石山に到着したのは14時50分でした。

七ツ石山の標高は1,757m。広い山頂では、これから登る雲取山が見えます。
「ようやくここまで来た」という思いと「まだあんなにあるの?」という思いが交錯します。

ここまで来れば、五十人平野営場まではもうひと息です。

山頂から少し下り、ブナ坂方面へ進むと、ようやく五十人平野営場が見えてきました。
15時30分、今夜の寝床に到着です。
五十人平野営場に到着
五十人平野営場は、2019年に閉鎖された旧奥多摩小屋の跡地周辺に整備され、2025年4月にオープンしたテント場です。
登山者の安全確保と自然環境の保全を目的として、東京都によって整備されました。

五十人平野営場の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用期間 | 4月29日~11月30日予定 |
| 料金 | 大人2,000円/小学生以下1,000円 |
| 予約 | 完全事前予約制 |
| 予約開始 | 原則として利用日の1か月前 |
| 最大予約数 | 通常30張、GW期間は40張 |
| トイレ | バイオトイレ |
| 水場 | 野営場西側の谷方面(徒歩約5分) |
| 売店 | なし |
| 管理人 | 常駐ではありません |
| 公式サイト | 【情報】https://www.town.okutama.tokyo.jp/1/kankosangyoka/kankojoho/3252.html 【予約】 https://www.yamatan.net/hut/gojunindairayaeijo |
雲取山周辺の山小屋やテント場を比較したい方は、「【2026年版】山小屋まとめ・一覧表(八ヶ岳、奥多摩・奥秩父編)」も参考にしてください。
2026年度は、テントサイト利用者のトイレ料金は宿泊料金に含まれています。トイレのみを利用する通過者は、1回100円の協力金が必要です。
トイレットペーパーは備え付けではないため持参し、使用後の紙も持ち帰るルールになっています。

実際に泊まって感じたこと
まず驚いたのが、トイレのきれいさです。
そば殻に混ぜた微生物によって排せつ物を処理するバイオトイレで、そば殻を使用した方式は東京都内の山では初めての取り組みとのこと。
山の中にあるトイレとは思えないほど整備されていました。


実際に泊まって気になったのは、平坦な場所があまり多くないことです。
到着時間が遅かったこともあり、僕はやや傾斜のある場所にテントを設営しました。

混雑する日は、早めに到着したほうが設営しやすい場所を選べます。
予約も週末や連休は埋まりやすいため、予約開始日を事前に確認しておくことをおすすめします。
僕はキャンセルが出ないか何度も確認し、前々日になんとか予約が成功しました。
あと、意外だったのは、山の上なのに東京都の公衆Wi-Fiが使えたことです。
これは嬉しい発見でした。
テントを設営したあとは、担いできたビールで乾杯です。

19kmを歩き、累積標高2,000m以上を登ったあとに飲むビールは格別でした。
食事を済ませると一気に眠気がやってきて、そのままシュラフに潜り込みました。
重いザックを背負って1日歩ききった夜は、どんな高級ホテルよりも深く眠れます。



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