初めてのテント泊|テント場到着後の流れと過ごし方

登山初心者

⑦ 夕食|暗くなる前に済ませる

夕食はまずお湯を沸かすところから
夕食はまずお湯を沸かすところから

夕食は、17時前後から準備を始めるくらいがちょうどいいです。

明るいうちなら、お湯を沸かすのも片づけもラクです。

食べ終わったあとに時間が余るくらいで、ちょうどいいと思います。

テントの中と前室で火器は使わない

これは安全に関わるところなので、はっきり書きます。

調理は、テントや前室の外にある風通しのよい場所で行います。

テント内はもちろん、前室での火器使用も避けます。

一酸化炭素中毒と火災の危険があるからです。

ストーブの取扱説明書でも、テント内と前室での使用は禁止されています。

雨や強風で安全に調理できないときは、無理に火を使わない判断も必要です。

行動食や、火を使わない食事で済ませる日があってもいいと思います。

食べ終わったら、食料とゴミはすぐにまとめます。

テント場によっては、動物が食料をあさりに来ます。

ゴミは袋を二重にして、においが漏れないようにザックの中へ。

フードロッカーや食料保管庫があるテント場では、そちらのルールを優先します。

テント内と前室での火器使用を避けることを4つに分けて示したイラスト
テントの中と前室で火器は使わない 4つのポイント

⑧ 翌日の準備|日没前の10分

暗くなる前に、翌日の準備まで終わらせてしまいます。

ここまでやっておくと、夜のあいだ何も考えなくてよくなります。

  • 翌日着る服
  • 朝食
  • 行動食
  • 水(翌日ぶん)
  • ヘッドライト
  • 地図
  • レインウェア
  • 使わないものはパッキングしておく

早朝に出発する日は、特に効きます。

朝は寒いし、暗いし、頭も働きません。

その状態で荷物を探すことになると、出発がどんどん遅れます。

以前、北アルプスの双六岳にテント泊したときのことです。

2日目の朝、景色が良くてゆっくりしすぎてしまい、出発が遅れました。

その結果、行動中に雷雨につかまりました。

私の場合、午後の雷は「朝の30分の遅れ」から始まりました。

前の日の夕方に10分使っておくだけで、翌朝の出発がスムーズになります。

翌日の準備の4つのポイントを示したイラスト
翌日の準備 4つのポイント

▶関連記事:夏山で突然の雷!初心者がパニックにならないための完全対処ガイド

⑨ 就寝|テント場の夜のマナー

テント場の夜は、思っているよりずっと静かです。

そして、テントの布は音をまったく遮りません。

  • 話し声:19〜20時ごろから寝る人が増える。暗くなったら声のトーンを一段落とす
  • ヘッドライト:他のテントに向けない。テントの中は光がよく通るので、外から照らされるとかなりまぶしい
  • 耳栓:隣のいびき、風の音、テントのバタつく音。気になり出すと眠れないので、ひとつ入れておくと安心
木曽駒ヶ岳・頂上山荘テント場 夜はしずかに
木曽駒ヶ岳・頂上山荘テント場 夜はしずかに

私は、だいたい19時から20時ごろに眠くなります。

そして23時ごろ、トイレで一度目が覚めます。

このとき外に出ると、たいてい星が出ています。

夜中に一度起きるのは面倒ですが、これがけっこう楽しみです。

そのためにも、防寒着とヘッドライトは枕元に置いておきます。

テント泊の夜の寒さ

初めてのテント泊で、いちばん驚くのがこれだと思います。

夜は、想像よりずっと寒いです。

夏でも山は思ったより冷え込みます
夏でも山は思ったより冷え込みます

日が沈むと気温は一気に下がりますし、冷えは地面から上がってきます。

意外に思われるかもしれませんが、地面からの冷えを防ぐうえで、マットはシュラフと同じくらい重要です。

シュラフの下側は、体重で潰れて保温力がほとんどなくなります。

地面の冷たさを止めているのは、マットのほうです。

夏山でも、防寒着は必ず持っていきます。

寝るときに、翌日着るダウンをシュラフの上にかけるだけでも変わります。

翌朝の流れ|起床から出発まで

日の出前の空 これを見たくて早起きします
日の出前の空 これを見たくて早起きします
雲取山 朝の富士山と雲海
雲取山 朝の富士山と雲海

日の出の時間から逆算して起きます。

朝焼けを見たいなら、日の出の40分前くらいには外に出たいところです。

朝食はお湯を沸かして簡単に済ませます。

寒いので、温かいものが一杯あるだけで体が動くようになります。

撤収は、テントの中のものを先に全部出してから。

そのあとにペグを抜き、フライシートを外し、本体をたたみます。

暗いうちに片づけると隅に小物が残ることがあるので、必ず一度テントの中を確認します。

濡れたテントは分けて入れる

朝のテント内側 しっかり結露しています
朝のテント内側 しっかり結露しています

朝のテントは、たいてい濡れています。

雨が降らなくても、結露で内側が濡れます。

木曽駒ヶ岳に泊まった朝も、テントの内側がしっかり結露していました。

濡れたテントをそのままザックに入れると、シュラフや着替えまで湿ります。

ビニール袋やスタッフサックに入れて、他の荷物と分けます。

余裕があれば、朝食の前にフライシートだけ広げて乾かしておくと、荷物が軽くなります。

出発前には、張っていた場所をひと通り見ます。

ペグ、細引き、ゴミ、小物。

来たときより何も残っていない状態にして、出発します。

初めてのテント泊で覚えておきたい5つのポイント

  1. 早出早着。正午〜遅くとも14時にはテント場へ
  2. 明るいうちに、設営まで終わらせる
  3. 濡れて困るものは、ザックの中で防水しておく
  4. 夕食と翌日の準備は、日没前に済ませる
  5. 夜は周りに配慮して、静かに過ごす

この5つを守っておけば、初めてのテント泊はだいたいうまくいきます。

まとめ|設営が終われば、あとは自由時間

初めてのテント泊は、「着いたあと何をすればいいんだろう」というところが、いちばん不安だと思います。

でも、やることは決まっています。

受付をして、場所を選んで、テントを張って、寝床を作って、水場とトイレを確認する。

慣れてくれば、1時間から1時間半ほどでここまで終わります。

あとは自由時間です。

そして早く着いて、早く終わらせるほど、その時間は長くなります。

コーヒーを飲みながら、暮れていく空をずっと眺めている時間。

たぶんそれが、重い荷物を背負って登ってきた理由です。

▶関連記事:木曽駒ヶ岳クラシックルートを歩く|桂小場から1泊2日テント泊登山記

ゆとりを持って最高の夕日を楽しみましょう!(五色ヶ原で撮影)
ゆとりを持って最高の夕日を楽しみましょう!(五色ヶ原で撮影)

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