初めてのテント泊で、いちばん想像しにくいのが「テント場に着いたあと」ではないでしょうか?
受付と設営はどっちが先なのか。
テントはどこに張ればいいのか。
夕食は何時ごろがいいのか。
設営が終わったら、暗くなるまで何をして過ごすのか。
私も最初のテント泊のときは、まったく分かりませんでした。

結論から言うと、流れはいつも同じです。
受付 → 場所選び → 設営 → 寝床づくり → 水場やトイレの確認 → 着替え → 夕食 → 翌日の準備 → 就寝
この順番で片づけていくだけです。
そして、テント場での作業は、のんびりする時間を作るための前倒し作業です。
早く終わらせるほど、何もしない自由な時間が長くなります。
テント泊の楽しさは、その自由な時間にあります。
この記事では、テント場に着いてから翌朝出発するまでを、時系列でそのまま追いかけます。
▶関連記事:テント泊登山の装備リスト|初めての1泊2日に必要な持ち物
早出早着|正午に着けば、その日はもう勝ち!

テント泊でいちばん効くのは、早く着くことです。
南アルプスの赤石岳から悪沢岳を歩いたときは、毎日早朝に出発して、正午までにテント場へ着く行程で組みました。
お手本のような登山です😤
そして案の定、午後は毎日雨でした。
雷雨の日もありました。
夏山の午後に雨が降るのは、珍しいことではありません。
正午に着いていれば、雨でもテントの中でやり過ごせます。
14時に着くと、設営の途中で降られてしまいます。
16時に着くと、暗くなるまでに何も終わりません。
早出早着は安全のルールとして語られることが多いですが、私が身をもって感じたのは、快適さのほうでした。
早く着いた日ほど、テント泊は楽しくなります。
▶関連記事:【南アルプス3泊4日テント泊】お花畑!赤石岳〜悪沢岳をゆるく周辺。2022.7.28

テント場到着後の流れ
まずは全体像です。
細かい説明は後まわしにして、順番だけ先に頭に入れてしまうのがおすすめです。
| 順番 | やること | 到着からの目安(夏山・一例) |
|---|---|---|
| ① | テント場・山小屋で受付 | 到着後すぐ |
| ② | テントを張る場所を決める | 〜15分 |
| ③ | テントを設営する | 〜45分 |
| ④ | 荷物整理・寝床づくり | 〜1時間 |
| ⑤ | 水場・トイレの確認 | 〜1時間20分 |
| ⑥ | 着替え・休憩 | 〜1時間30分 |
| ⑦ | 夕食 | 17時前後 |
| ⑧ | 翌日の準備 | 日没前まで |
| ⑨ | 就寝 | 19〜20時ごろ |
慣れてくれば、到着から1時間〜1時間半ほどでひと通り終わります。
あとは自由時間です。
ここからは、初めてのときに迷いやすいところを中心に見ていきます。
① 受付|到着したらまず山小屋へ

テント場のほとんどは、近くの山小屋が受付を兼ねています。
着いたら、まず山小屋の受付窓口へ向かいます。
料金は1人あたり1,000〜2,500円くらいが一般的で、現金しか使えないところが多いです。
木曽駒ヶ岳の頂上山荘も、雲取山の五十人平も2,000円でした。
支払うと、受付票やテントに付ける札を渡されることがあります。

テント場によっては「先に張ってから受付でいいですよ」と言われることもあれば、受付をしないと場所を指定してもらえないところもあります。
ルールは場所ごとに違うので、事前に公式サイトを確認しておくのが確実です。
そして受付では、公式サイトには載っていない最新の情報が手に入ります。

木曽駒ヶ岳の頂上山荘テント場に泊まったときは、翌朝の撤収時間が公式の案内と違っていました。
現地で聞いた時間のほうが早かったので、そのつもりで動きました。
水場の状態、混み具合、翌朝のルール。
聞けることは聞いておくと、あとがラクになります。
登山道の最新情報を、掲示板に貼り出している山小屋も多いです。
雪渓が残っていないか、通行止めはないか。
翌日通る道のことは、受付で聞いておくと安心です。
▶関連記事:頂上山荘テント場ガイド|木曽駒ヶ岳で1泊!料金・水場・混雑・撤収時間
② 場所選び|快適さは、ここでほぼ決まる

到着後でいちばん大事なのが、テントの場所選びです。
夜の快適さは、ここでほぼ決まります。
チェックするのは、この5つです。
- 平らかどうか:わずかな傾斜でも、寝ているあいだにじわじわ体がずれる。無理なら頭側が高くなる向きに
- 水が溜まらないか:くぼ地や地面が掘れた場所は、夜に雨が降ると水の通り道になる
- 石や枝がないか:張る前に石はどける。小石ひとつでも、マットの下にあると一晩気になる
- 風が当たりすぎないか:岩やハイマツの陰を探す。ただし落石のありそうな斜面の真下は避ける
- 通路をふさいでいないか:張り綱が人の通り道を横切らないように
初めてのときは、つい展望のいい端っこを選びたくなります。
でも眺めのいい場所は、たいてい風が抜ける場所です。
夜になると、風の音でなかなか眠れません。
景色は歩いて見に行けばいいので、寝る場所は「平ら・風が弱い・水が来ない」で選ぶのがおすすめです。
③ 設営|明るいうちに、張り綱まで

場所が決まったら設営です。
テント本体を組み立てて、ペグダウンして、張り綱を張って、フライシートをしっかり張る。
やることはこれだけです。
そして、いちばん大事なのはこれです。
「晴れていても、風がなくても、ペグと張り綱は怠らない」
山の天気は夕方から急に変わります。
昼間は無風でも、日が暮れたとたんに風が出てくることは珍しくありません。
「今日は天気がいいから張り綱しなくていいや」とサボった日に限って、夜中に慌てて外に出ることになります。
ペグと張り綱の作業は、5分もあれば終わります。
その5分を、明るいうちに済ませておきます💪
フライシートも、四隅を引っぱってシワが伸びるくらいまで張りましょう。
たるんでいると本体に接触して結露で濡れますし、風でバタつく音もうるさくなります。
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